私も同人として参加させてもらっているニセアカシア発行所は今年もトーキョーアートブックフェアTABF2016に参加しています。19日まで。
http://tokyoartbookfair.com/
2016年9月18日(日)12:00〜20:00
2016年9月19日(月・祝日)11:00〜19:00
入場無料
東京都港区北青山1-7-15 京都造形芸術大学・東北芸術工科大学 外苑キャンパス
このポスターが貼ってある一階C室のC10ブースです。
このポスターはニセアカシア4号を作ったときの宣伝と言うか・・・まぁ、うん、宣伝しかないか・・・それ用のものです。ニセアカシア4に載せた私の作品は、私はファウンドフォトの収集家の役割で、使った写真はすべて2001年に亡くなった私の父が1950年代後半から60年代の前半に撮ったものでした。フイルムについた傷やカビごとスキャナーで読んだまま修整せず、まぁ、修整のしようがない、そのまま載せています。
ニセアカシアは、写真と文章の本、と言うコンセプトで、それをいいことに?、文章を書くのも下手の横好きなので、私は6号までずっと写真はもちろん文章を載せてきました。
上記の4号では、父の撮った写真に関することを真面目に書きました。
どの号も思い入れがあります。一例としてニセアカシア3では、私の娘が小さかった頃の写真を含む、モノクロ作品を、短い詩のような、呟きのような文章とともに載せました。タイトルは、なににしたんだっけな?「今日は、家に帰った方がいい」だっけ?そんな感じです。この頃に辻堂の湘南モールと言うショッピングモールにあるフレッシュネスバーガーで、コーヒーかなにかを飲むときに、かき混ぜる用の木製のスティックを、そのスティックがたくさん入れてある(楊枝容れのような?)ところから一つ持ってきた。いつもはブラックコーヒーばかりを飲むのに、この日はなぜかカプチーノを頼んだような気がします。そのスティックに英語で、今日の占いと言った感じの一言が書かれていました。それが、今日は家で過ごしなさい、と言う内容だった。このエピソードを元に作った作品です。そのこともあってか、ちょっと70年代ころに流行っていたウエストコーストっぽい、乾いていてアメリカンな感じの文章にしたのが3号でした。
岬たくの個人作品として「見えない虹をさがすこと」と言う写真集も、今回も出していると思います。これはNDフィルターを何枚も重ねて昼間にスローシャッターで撮った写真を集めています。ここには、ある風の強い夜にピアソラを聴きながら書いた即興的な詩が載っています。実のところこの「見えない虹をさがすこと」はあまり売れていない。制作後五年か六年経ってる気がしますが、十冊どころか五冊売れたか?って感じです。そんな不人気本ですが、何年か前のトーキョーアートブックフェアで、この即興的に書いた詩をえらく気に入って下さった方が買っていったときがあったのを、嬉しかったので、よく覚えています。
今回もこういったたくさんの作品を集めてますのでお立ち寄りくださいませ。
なお、このブログでも制作途中であることをちらっと書いていたニセアカシア7号は制作が間に合いませんでした。