寒川から用田まで


 相模線の寒川駅までバスに乗って行き、そこから、用田の交差点まで、県道丸子茅ヶ崎線沿いを3キロか4キロ、写真を撮りながら歩いてみる。海老名に買い物に行くときに自家用車で通る道。通るたびに、その殺風景な感じに惹かれていて一度は歩いてみたかった。トラック運転手相手の食堂とか、中古車屋とか(上の写真)、倉庫とか、古めかしい飲食店の入った雑居ビルとかが続く。誰も住んでいそうもない古びた住宅を取り囲む雑草。廃業してしまった何かの会社の事務所の曇った窓ガラス。車修理の店には、前半分の外観部品が取り払われエンジンがむき出しになった車が見える。だだっぴろく未舗装の駐車場には水溜りが出来ている。用田の近くまで来ると、植木屋さん(造園業?)の畑(?)が次々に現れる。いろんな種類の樹が育ててある。既にハクモクレンは花を開きつつあり、椿は花が落ちている。人通りは少なく、片側一車線の県道にはほどほどに車が通る。コンパクトデジカメで、いちいち足を止めることもせずに、バリアングルLCDをのぞきこみ、あるいはノーファインダーで、どんどん写真を撮っていく。EOS1Nも持っていて、ここぞという光景が来ると、これはちゃんと顔の高さまで持ち上げて、ファインダをのぞきシャッターを押す。県道から周りの路地に折れると、畑が続くのだろうが、今日はそういうことはせずにずっと県道を歩いてみる。用田の交差点を右に折れ、しばらく、1キロくらいかな、歩くとブックオフがあり、その前のバス停留所から長後駅行きのバスに乗った。
 小田急長後駅に着くと1時ちょっと過ぎで、駅近くに松屋があったので、びびん丼+生野菜サラダで昼食。
 小田急線で藤沢へ。駅前ではフォルクローレの四人か五人くらいのバンドが路上ライブをやっていて結構な人だかりが出来ている。黒く艶のある長い髪をした、南米男がボーカル。
 ネルシャツにユニクロのカーディガン、その上にヘリーハンセンの薄手の黒いジャンパーを着て出たのだが、ジャンパーは早々に脱いで、ショルダーバッグにつっこんでいた。暖かい。もうすっかり春の陽気。
 JRで茅ヶ崎に戻り、スターバックス珈琲でホット珈琲を飲みながら、約一時間文庫本を読み進む。

 帰宅後、昨日プリントした須田一政塾合同展「べんべん」用の写真の額装をする。
http://www.cwo.zaq.ne.jp/caso/top/top1.html
(このページの真ん中あたりに写真展の案内が載っています)