珈琲を飲みに


 最近出た雑誌Hanakoの鎌倉特集号を見ていたら、長谷にあった古い民家を使ったワンダー・キッチンが閉店したのちに、かうひぃ屋3番館という店がオープンしたと書いてあった。かうひぃ屋の豆は、昨秋に白楽のカフェにmamamilkのライブに行ったときに飲んで、美味しかった記憶がある。そこで、珈琲を飲みに行くことをとりあえずの目的に設定して、いつも通り自転車で江ノ島へ、そこから徒歩と江ノ電を適当に組み合わせて長谷へ。
 目的の店ではずっとジャズが流れている。チェット・ベイカー・ライブ・イン・パリというのが流れている。サマー・タイムなど。珈琲を飲み、文庫本を読み、ジャズを聴くという贅沢な時間。昨年買ったまま読まずにいたカルヴィーノ著「むずかしい愛」の最初の一編を読む。そろそろ行こうか、と席を立ったときに、曲は「4月の思い出」になる。好きな曲。テーマのメロディを頭の中で歌いながら、店を出た。
 上の写真は、辻堂あたりの海岸にて。

 自転車で江ノ島に行く途中に茅ケ崎鉄砲通りのサイクル・ボーイに寄る。すると店主の谷さんが、世界初のチタン・フレームのデッド・ストックが手に入ったと言い、組立途中のそのフレームを使った自転車を見せてくれる。1970年代前半のイギリスからの輸入ものだそうだ。もちろん、すごく軽い。