須田塾8月例会


 国立西洋美術館へ「ル・コルビュジエ国立西洋美術館」展を見学に行く。先週来、坂倉展を見て、それから「荷風ル・コルビュジエのパリ」を読了し、コルビュジエ関連が自分のなかで「来ている」感じで。昨年だったか一昨年だったかに、森美術館でもコルビュジエの大規模展を見たことがあったので、だんだんとコルビュジエのことを知っていく感あり。

 ふらふらと歩き、しのばずの池の蓮を写真に撮る(上の写真)。

 さらに御徒町あたりにはとんかつ屋が何軒もあったことを思い出し、適当に路地を曲がる。武蔵野、という店に入る。すごく大きなカツで驚く。満腹。ロースカツ定食1000円。

 その後、神田珈琲園へ。須田一政写真塾8月例会に参加する。先月は「不調」と自ら宣言するようなテイタラクだったが、今月は真昼の関東平野車窓風景や相模川河川敷、京都など快晴の「ニッポンの夏」の影の濃い風景を中心に400枚くらい持って行く。須田先生から、『日常を撮った淡々とした小津映画のような写真に見える人は見えるだろうし、でもまた別の人はホラー映画のような怖さを感じる人もいるだろう。写真に凹凸があって(一様ではなくて)、それが見る人それぞれ違うストーリィを呼ぶようなところがある』との評価をいただく。日頃私が感じている写真の力そのままの評価をいただき大変に嬉しい。
 M本さんの雨のフジロックで撮ったという「火星年代記」のようなSF的写真なんかかっこ良かったなあ。

 須田塾ののち飲み会。メンバー某さんが持ってきた須田さんの東京の写真集に須田さんがサインをする。
 生中と梅酒ロックを(私にしては)立て続けに飲んだら、途中から急に血の気が引いて気持ち悪くなってくる。すいません、隣にいた林林さんに早退を申し出て、途中退席。心拍数が異常に多い。東海道線ですっかり寝込んで、大船あたりで目が覚めたら、酔いのピークは去っていて、ほっとする。
 情けない。
 茅ヶ崎駅前の本屋で、磯崎憲一郎芥川賞受賞作が掲載されている文芸春秋を買って、自転車で帰る。