写真展めぐりの日曜日


 福岡から日帰り弾丸ツアー的にhiro23さんが上京。国立新美術館にて光〜松本陽子+野口里佳展を見に行くのが主目的。私は二度目。同じ写真展を二度見ると、一度目にはあまり引っかからなかった写真がすごくよく思えたりすることがあって面白い。飛ぶ夢を見た2、のシリーズが、先日行ったときにはあまり感心しなかったのに、今日はすごく素敵に見える。赤いやつ、何かの花をつぼみのような、これから「開く」ことが自明の当然として期待されているような、その「開く」ための力がピークに達しつつあるような、そういう印象。
 今日は林林さんも同行。六本木ミッドタウンのタイ料理店で混む前に早々に食事を取り、電車を乗り継いで京王線は千川へ。東京アートミュージアム楢橋朝子写真展2009/1989「近づいては遠ざかる」。この展示室はグレーのコンクリートの打ちっぱなしの壁、三階まで吹き抜けの壁のエリアもあり。すると、同じ写真を一階から見上げてみたり、三階から見下ろしてみたり、することになるのだが、立ち位置によって写真の印象が随分と違って見えるのに驚く。壁がコンクリートのせいか、白黒写真が会場とマッチしているように思える。正面二段掛け上の桜島の写真は一階から見上げたときは何とも思わなかったが、三階から見たときにはすごく気になってくる。カラーのhalf awake and half asleep in the water、一階の奥の右側の水面がきれいだった。最初、会場に入ると、楢橋朝子の写真は鑑賞者に対して「一見さんお断り」というか、頑固親父のやっているラーメン屋に入った瞬間のこちらを客とも思っていないような対決視線、のような感じがする。それがしばらく会場にいて同じ写真をあちこちから眺めているうちに、ふっと関係の緊張がほどけてくる。
 吉祥寺に回り、少し街をぶらついた後に、渋谷。ギャラリー「ル・デコ」の6階にて6×6シスターズ第二回展。友人のschikoさんやとももさんと会う。安心して見ることが出来るレベルの高いグループ展。sachikoさん幻夏、ラストの風を受けてはらむカーテンの写真が気持ちよい。真ん中あたりの家の外から二階を見上げた写真も古い家の持つ記憶が刷り込まれているようで暖かい。写真家渡辺さとる氏の主宰するワークショップ2Bの展示会も三階と二階でやっていてそこも見る。
 有楽町へ。駅でスコッチエッグさんと合流し、総勢4名となり、ガード下の居酒屋へ。いろんな話が弾み、楽しい。hiro23さん、若干お疲れ気味の様子。飛行機の時間が迫り、それではまたいつか、次回お会いするまで、お互いに健康でいましょう!
 今日は130枚くらいコンデジで写真を撮ったのにそのまま使えるような写真が全然なかった。これは渋谷川沿いのビルの裏側が連なって見えるところ。ぐちゃぐちゃいじっています。