雨に濡れる


 コンパクトデジタルカメラを買いました。2003年ころに最初に買ったのが300万画素機で、以降500万画素機、700万画素のパワーショットA620と買い替え、画素数は700万で特に不満はずっとなかったし、バリアングルLCDはすっかり私の撮影スタイルに取り込まれたしで買い替え動機はそれほど大きくはありませんでしたが、手ぶれ補正とF2.0と高感度ノイズの改善の進歩と価格ダウンなどからパワーショットS90に変えようかなあ、でもバリアングルじゃあないしなあ、とずっと悩んでいたところ、A620が不調に成り始めたこともあり、そのS90を買いました。
 そこで、今日は晴天に誘われて、いつもは自転車で出かけるところを徒歩で、スナップをしながら先週、先々週と同じ茅ヶ崎の南湖〜浜見平〜相模川河口あたりの海まで行ってみました。南風が強くて、浜辺にはほとんど誰もいない。眼鏡がいつのまにか潮風を受けて小さなつぶつぶ(海水)で曇る。買ったばかりのコンパクトデジカメのレンズも早速、曇ってしまう(帰宅してから拭きました)。いつもの防波堤には大きな波がぶつかってきてつり客は皆無。先週アメフラシを見つけた潮だまりを覗いても何も見付からない。潮溜まりの水面も風を受けてざわざわと波が立ちなんだかちょっと緊迫した気分になります。というのも、サイクリング道路と防波堤のあいだの、4/25の日記に載せた写真の場所には私一人しか降りてなくて(他の人影はときどきサイクリング道路を歩いているウォーキングの人のみ)すると、もしかしたらこういう荒天のときに不意に大波が来たりするとこの場所には波が満ちて私は遭難するのではないか、などと、実際にはそんなことは在り得ないのでしょうが、そういう不安が心をよぎる。
 相模川河口あたりから国道134号を渡ると、そこは家庭菜園やらが広がる畑で歩道橋の上から見下ろすとパッチワークのようなかわいらしい風景に見える。その畑の中を歩いているころにはふと気付くと黒い雲が空を覆っているのでした。あれれ?と思ったときにはぽつぽつと雨が、やがて本降りに。傘を持っていませんので、着ていたエーグルのパーカーの風防を被り、カメラを胸ポケットにしまい足早に歩く。ところが行く手には畦道を完全に塞いでいる大きな水溜りがあったりして右往左往します。
 やっと畑を抜け出してから、バス停留所があったので、そこで雨宿りをし、すると当然の如くバスがやって来たのでバスに乗って茅ヶ崎駅まで出ました。

 昨晩TSUTAYAに寄って、四枚千円というポスターがやたら目に付いたので、ブルーハーツ小沼ようすけ東京事変椎名林檎のCDを持ってレジへ行ったら
「お客様、五枚の方が四枚よりずっとお安くなります」
と言われる。あれぇ?四枚千円って書いてあるのになあ、と思って、でも言われた通り再度棚に戻って、もう一度ポスターを見たら四枚千円というのはDVDの方で、確かにCDの棚には棚のところどころにファイルノートのインデックスみたいにして五枚千円と書いてあるのでした。
 こういう時ってなかなかもう一枚が選べない。なんだか汗をかきながら、それでもオーバーグラウンド・アコースティック・アンダーグラウンドの一枚目を見つけて、それを追加して借りてきました。
 本当はまだ聞いていない矢野顕子の音楽堂を借りたいのだが、見付からない。ないのかな?
 以上、じいさんぽい右往左往の記録。