車窓の家


 十年乗っている自転車。最近、駅の駐輪場に止めていたら、サドルにカッターで切ったような「切れ目」が出来た。誰かの悪戯か、それとも十年使用の結果か。サドルが切れたって別段支障はないと思って、そのまままたがったらとんでもなくて、雨中に駐輪しているとその切れ目から中のスポンジに雨水がしみこむ。自転車にまたがると切れ目から水がじゅぶじゅぶと染み出てくる。ズボン?パンツ?スラックス?なんて言うのが一番多数派なのか知らないが、おもらししたかのように濡れてしまう。しかも、このスポンジ内の水分は、いつまでたっても乾かないのだった。と同時期に、スタンドの軸が折れた。後輪ブレーキのワイヤーも切れた。同時に起きるところがすごい。ちなみにタイヤは前後輪とも数年前に新しくしています。そこで、昨晩は自転車屋に持ち込んでこれらを全部修理する。
 先日のこと、これから3時間、電車に乗るというときに、なんか気楽に読める本を買おうと駅中の本屋に行った。素早く朝日文庫「愛しの座敷童」に決めて買い、早速読み始めた。気が付かずに30ページくらい読んでしまってなにも違和感を感じなかったのだが、ふと表紙を見たら「下」とある。上下二巻組とは気づかなかった・・・
 今朝のこと、社食でお茶をコップにいっぱいに満たして、ほかに、白飯、納豆、大根おろし、味噌汁、昨日の昼の定食残りの豚肉の味噌焼きのきれっぱし、をお盆に載せて席について、納豆をかきまぜる作業を始めようと、お盆の上のそういう皿の「配置」を変更していたらお茶のコップをひっくり返す。テーブルと向かい席の椅子がびしょびしょ。
 一時期、車窓風景を撮るのにすごくはまっていて、最近はあまり撮っていなかった。久々に撮ってみたが、狙った被写体をぴたりと止める流し撮りの成功確率が低くなっている。この写真も本当は木のところがぶれないで撮りたかったが、きちっと止まっているのは若干後方になっている。カメラを振る角速度がちょっと遅かったということなのだ。
 中島京子著「小さなおうち」読了。そのまえに磯崎憲一郎著「赤の他人は瓜二つ」。そのまえにいしいしんじ著「ある一日」。