すばらしき日々


 会社からの帰り、東海道線のなかで茂木健一郎著「脳のなかの文学」を読み終える。
「日常は、決して空気のように存在するのではない。空気のように存在するかのように思える日常も、様々な動的要因の微妙なバランスの上にかろうじて成り立っている。世界の実相を知る人は、永遠に続くかに思われる静かな日常が、いつかは突然終わるかもしれないということを知っている」(P74より)

 茅ヶ崎駅について、駅ビルの本屋に立ち寄る。手にしたアサヒカメラ最新号に野村佐紀子の「今日today」という作品が掲載されている。その写真、特に最初の暗い雲の写真を見ていて、あーこういう写真を撮り続けていきたいという思いがわきあがる。自宅まで歩いているときに、その写真の印象が残っていて、途中一枚だけだが、デジタルカメラで雨雲を写真に撮る(上の写真)。目の前を刻々と過ぎていく私だけの日々に展開する光景を、ひたすら、何の欲も出さずに、記録に専念して、溜めて行きたい。そんな風に、野村佐紀子の写真を見て感じている自分に気付く。

 帰宅してテレビ。再結成したらしいユニコーンが「すばらしい日々」を歌っている。

 突然終わったあとにやってくるものが、新たな相を持ち、いままでよりすばらしい日々につながればいいだろう。

 CiCuC展04は福岡で2/1まで開催中です!私はもう行けませんが、福岡及び近隣の方、是非お越し下さい!