9月須田塾 + Cafe Goatee Live


 9月の須田塾に参加。最初に11月にカフェハッチで開催予定の写真展の作品セレクトを須田先生にお願いする。9枚。事前に私が考えていたものとほとんど一致。並び順が参考になる。
 8月末から撮った写真の中からネットプリントでプリントした300枚を持って行く。うち先生が選んだのが40から50枚くらいだったろうか。最初に自分で解説。「ネットプリントの仕上がりが、それまで自分がインクジェットで自宅プリントしていたときよりも全体に眠くて、ちょっと期待とは違う」などと話す。それに対して、先生は「その結果、曖昧さが増えたところがいい」とコメントされる。「それまで、例えば快晴の住宅の写真を見ていると、その屋内で陰惨な事件が起きていそうな怖さがあったが、今度は、陰惨な事件が起きた家だと判っていながらそうは見えない、というような感じだ」とのこと。あるいは「AとBの中間、はざかいのような」とも。
 メンバーのSAさん「小説に例えるといつも同じ短編を読まされているようで、もっと違ったものも見たい」と言ってくださる。何か出来るだろうか?ありがたいご指摘。
 メンバーのIIさん「優しい」と言ってくださる。
 上の写真は今日選ばれたなかの一枚です(撮影は8月下旬)

 メンバーの松本孝一さん、作品「space cowboy」で、富士フイルムフォトサロン新人賞2009の「奨励賞」を受賞したとのこと。10月に東京で11月に大阪でこの賞の受賞者の写真展があるようです。おめでとうございます。

 今日は、Sさんの「近所の小さい公園の夏祭り」の写真がすごく好きだった。夏祭りで遊ぶ子供たちが動体ぶれ効果でぶれながら写っているのだが、その子供の配置とかに作為が感じられずに、夏祭りを包む空気を漫然と吸いこんでリラックスしているような、だけどその空気はノスタルジーに染まっている、そんな感じ。

 また、うえちゃんの写真は最近とみに絶好調なのではないか!ポートフォリオファイルを見てすごいと思った。

 塾のあと、浅草橋のギャラリー・マキイマサルファインアーツへ。昨日から始まっている鳥海茂雄展「秋分」。感想ノートに「街に生きている一人一人がのっぴきならないことを抱えて暮らしている、だけどそののっぴきならないことは時が立つと結局は風化していく、そういうことを感じさせるような写真」などと書いてくる。それぞれの抱える悩みとか当面の問題があって、だけど、陽射しや季節や風や街や街の騒音が、そういうことが後押しして楽天的に見れば結局みんなちゃんと生きている、みたいなことを感じられる写真だと思った。


 鳥海さんの写真展のオープニングパーティを途中で抜け、鎌倉へ。カフェ・ゴーティーで、Matt The Electrician & Scrappy Jud Newcomb のコンサートを聴く。観客は小さい店に一杯。一杯で20人とか30人とかか。昨秋もゴーティで二度ほどライブを聞いたが、外からこおろぎの声が聞こえるなか、アコースティックギターとボーカルというシンプルな編成のアメリカンロック(フォーク?)を聴くのは贅沢な気分。リラックスできる。N川五郎さんなども客の中におりました。
 五連休のスタートであっても、会社のことなど引きずり気味な初日だったが、音楽を聴いてだいぶリラックスできた。帰り道、夜風がやや寒いくらい。