雨続く

 
 朝、6時半に家を出る。自宅マンションの前の通りの、マンションから五十メーターくらい西にあるバス停留所にちょうどバスが着いたのが見えたので、全力疾走してみたら、私がたどりつくまでの10秒くらいのあいだ、バスは走る私に気付いてくれて待っていてくれた。次の信号でひっかかり、国道一号線の長い赤信号でもぎりぎりで赤につかまると、私を待ってくれたせいでこのバスに乗っている二十人くらいの人たちの駅到着が三分くらい遅くなってしまった、私一人の十秒のせいで皆の時間を無駄にしたのではないか?などという恐縮した気持ちが起きる。三分×二十人で一時間。あるいは、この年になって雨の道路を少しゆるい革靴で、しかもしょっちゅう靴紐がほどける革靴で走ったりして、転んでしまう危険性をもっと考えないといけないのではないか!という反省も生じるのだった。
 さて、今日は寒い寒い!ニュースではなかなか春の暖かさがやってこない上に、今日のように真冬のような寒い日があって、それによる遅霜だとか、あるいは日照時間の短さに起因する、農業への打撃が出始めていると言っていた。春キャベツなんかも急騰しているらしい。
 午後川崎に出張。夜、SさんIさんと川崎駅近くの鶏料理の居酒屋へ。二時間ほどサラリーマンらしく会社の話などを。サラリーマンらしく「上の噂話」「下のふがいなさへの懸念表明」などの話をする。典型です。いつの時代もそういう話をしているのです、おじさんたちは。
 オアゾの本屋に立ち寄ってから東海道線の満員電車に揺られつつ、帰る。

 上の写真も下の写真も昨日撮ったものです。