須田一政写真塾9月例会


 須田塾東京第三週組9月例会に出席。塾後の飲み会にも参加し、21時前に早退。茅ヶ崎駅発の最終バスで帰宅。
 今日は7月下旬から9月上旬までの写真を650枚持って行く。須田先生、じっくりと選んで下さる。最終的に64枚を並び順まで示して下さる。それを机の上にずらりと並べて、他のメンバーの意見を聞く。聞きながら自分の写真を眺めていて、この夏の時間に沿って、私の「変わり映えのしない」視点がずっと見てきたものを再提示されていることに若干の気恥ずかしさを感じたのだった。飛行機に例えれば、ずっと気流の乱れもない中を巡航飛行をしているような、そういう64枚の写真の列に思えた。その「安定」みたいなことは、いいことでもあるようだし、良くないことでもあるようだった。
 被写体は茅ヶ崎の花火大会だったり、相模川河川敷の殺伐とした風景だったり、実家にあった家族アルバムの接写だったり、夜の京都の街だったり、色が滲んだインクジェットプリントの接写だったり様々で、それが64枚の中にちりばめられていて、そういうのが重層になっているのに、なのに一つの夏に串刺しされた巡航のイメージになるというのは不思議に思えた。須田先生の選択のマジックか・・・。
 塾後の飲み会で、若い女性のKさんが私の写真のことを「ハード・ポップとかキャンディ・ロックのような写真だ。若いし、カワイイ」とおっしゃるのだが、そういう音楽分類に詳しくないのでよく判らない。「カワイイ」というのはどこから来るのだろうか?しかし、そういう共通の比喩が通じないような違う世代の方に意見をいただけるのは嬉しいものです。
 しかし、ハード・ポップって・・・どういうことだろう?

 今朝は、須田塾に出かける前、7時台に自転車で近所の田園地帯をめぐる。上の写真とか。一方、下は須田塾前にぶらついていた神田です。残暑厳しい日だったが、でも風がずっと吹いているのだった。