浜松と三島


 青春18切符を使い切っていない(どころかまだ3回分もある)ので、はてさてどこに行こうか?昨年は桐生から川越へ、あるいは静岡へ映画を見に行き帰りに三島へ寄ったりしたのだった。
 そこでいろいろと考えて・・・というほど考えてないんだけど、浜松の中田島砂丘に行ってみた。野口里佳の「鳥を見る」の撮影地、あるいは、映画「星影のワルツ」でも印象的な場面のロケに使われていた。まあ、でもこんな写真しか撮れなかったですね。ありきたりと言えばありきたりの写真。須田先生、選ばないだろうなあ。でもいいんです。ずっと電車に乗って更にバスに乗って初めてやってきたところでは「旅の恥はかきすて」ならぬ「旅の写真は撮りすて」みたいなもんでして、写真というよりそのやってきたという行為/過程の時間が大事なのだから。入り口から東の方に歩いて行くと、だんだん足跡が減ってきて、ふと気付くとそこに残っている足跡は、鳥と動物(犬か猫か?)だけになっていた。そうなると、昼間であっても、見渡す限りに人間が誰一人見えないこともあって、これはかなり怖いものです。うーん、電車の中で幸田露伴の怪談を読んできたせいもあるのかな?

 それから浜松の肴町あたりをぶらついていたら八百徳という鰻屋が開いていた。古そうな店舗。一階はカウンターだけの店。ここで櫃まぶしを食べた。美味かった。

 三島へ。昨年、三島大社に来たときよりも1時間くらい遅い時間だろうか。ちょうど日が沈み、それから境内を撮っていると、だんだんと空が暗くなっていく。暗くなっていくもののまだ群青色が残っている。そういう時間に大勢の人が歩いていて、のんびりとしていて、出店が明るく光りだして、そう言う中にいると一人であることの淋しさと、だけど他人とはいえ大勢の人の中にいる心地よさで、いつもこういうシチュエーションになるとこれが(日帰りではあれ)旅の魅力だな、旅の気持ちだな、などとキザっちくも思うのです。

繁華街の壁。


繁華街のどこかの店の前だかに貼られていた色のあせた犬の写真


三島大社


スーパーボールが光る


子供が小さいときにはこんな風に子供と一緒に射的をしたものです


三島駅近くのビル