月夜の散歩


 夜まで外出しなかった。居間を掃除した。パソコンの回りも片づけた。パソコンの回りには、何かをメモした紙とか、何を記録したのかわからなくなってしまったCDROMとか、筆記用具、あるいはなぜかしらないけどガストルームサービスのメニューとか、いろいろなものが堆積している。そういうのを片づける。同じくパソコンの回りというのは、いろんな周辺機器の電源やUSBのケーブルが絡まりあっていてそこに埃が溜まっている。そういうのも掃除した。7月に買った新しいPCは仮にインストールしてあったウイルスソフトを使っていたが、そろそろ期限が切れるので、三台目のPCとしてウイルスバスターズ2011クラウドを稼働させた。そういう作業もしていた。古い方のパソコンもなんとなく使うことがあるので、この際と思い、ハードディスクのクリーンアップとかもやってみた。
 あるいは、昨日10月9日のブログを書いた。アーティスト名とか曲名とかに誤記がないように、もう一つのパソコンで調べながら書いた。フルノーツが演奏したピアソラの曲名がわからず、YOUTUBEで演奏を聴いて特定した。ブログを書くのは結構時間がかかるのです。その昨日のブログに、女性ジャズボーカルが苦手だ、などと書いたわけだが、YOUTUBEで誰かの演奏を眺めている(聴いている)うちに酒井俊が3月に川崎で行われたチャリティライブに出たときに「満月の夕」を歌った映像を見つけた。見ていたら、涙がこぼれた。すごいパワーだ。途中から拡声器を持って歌っていて、それは歌である一方で叫びなのだった。他の出演者もたくさんの思いを込めていたのだろうが、外へ伝えるインパクトは圧倒的だった。
 何日か前にアートってなによ!みたいなブログを書いてしまって、狭量なことを書いたものだ、と思ったりしている。でも、酒井俊は自分がアーティストだなんて言わないのではないか?きっと「歌うたい」だと言うだろう。アーティストではなくて職人だと言うだろう、などと、勝手に想像してしまった。違っていたらすいません。

 夜、カメラを持って散歩。上とか下とかがそれです。満月に近づいている月はうす雲の向こうで滲んでいた。明日から天気は崩れるのか?

 ところで最近、恥ずかしながら、たとえば上記の酒井俊の歌を聴いたりしてすぐに目頭が熱くなる。同年代のおじさんたち、みなそうなのか?



 もうすぐ新しい建物に建て替えらるであろう茅ヶ崎浜見平団地の夜景。