京都 小雨


 昨日は歩きすぎた。それですっかり疲れている。起きても疲れが取れていない。若干の喉痛で微熱もある様子。それでも昨日よりさらに一時間早く、Tの部屋を出る。今日も朝食は「喫茶かわたれ」。小雨模様。今日は煙も虹も見えない。展覧会の絵がかかっている。その音を打ち消すように古紙回収のトラックが音楽を流して回ってくるのだが、よく聞く「古紙回収です」といった口上はまったくなくて、なぜか上を向いて歩こうのメロディを流していく。昨日と同じ場所に座り、同じトーストモーニングを頼み、ルッコラの葉の濃い味がとても美味しい。

 そのあと、下鴨神社まで散歩。境内では花の展示会をやっている。花と書いたのは華道の作品ということです。大きな作品。その作品のまわりに出展者やその関係者が集まって、最後の微調整や水やりをしたり、ビデオや写真を撮っている。まだ9時半だから、これからお客さんが増えるのだろう。

 手の指の爪が伸びているのが気になっていたから、Tの部屋で切る。使い慣れていない爪切りで右手の中指を少しだけ深爪にしてしまった。

 三日続けてメタセコイヤの写真展に顔を出す。会場でH田嬢と会い、一緒に昼食を食べた。近況等のよもやまばなし。

 午後、三時過ぎに京都発の新幹線で東京へ。夜、池袋の西武コミカレで写真集講座の三回目を聴講。写真家中野正貴氏と本条直季氏の話を聴く。中野氏。「自分しか考えないことは面白くない。みんなが考えたことを現実的に提示されると面白い。たぶん「無人の東京」を多くの人が見たいと思っていた、意識していた。だから「TOKYO NOBADY」は受け入れられたんだと思う」