55


 1/7は55歳の誕生日だった。

 カメラを持って、またぞろ鎌倉へ。学生のころに、浅井慎平の写真集のなかに口紅がべったりついた煙草の吸殻のある灰皿の写真があって、そんなのに感化されてきたから吸殻は被写体だという「擦り込み」が出来ているのか、口紅はないし全然どうってことないのに、鎌倉のどこかの飲食店の外にあったベンチ(昼時の列のためのベンチでしょうか?)に置いてある灰皿を見つけて撮ってみたり。昼時、ほとんどの飲食店は満員で列ができているように思えたが、へえ土日休日はランチもやっているのかあ・・・と半信半疑で階段を三階まで上がったジャズクラブダフネにはほかに一人の客もいない。鶏肉の料理を食べる。パンかライス?では今日はパンで。あと食後にコーヒーを。途中、私より年配の、やはり一人の男性が来て、カウンターに座りコーヒーを頼んでいる。1月のスケジュールをもらって、へえ、なんか聞いてみたい出演者がたくさんあるなあ、と思う。でもこのライブハウスでライブを聴いたことはいままで一度もないのです。

 鶴岡八幡宮では神代神楽を階段の下の舞台で上演中。その隣では額に秘印を押す神事というのも。参道からの土埃を避けるためか、秘印を押す神社の方々がおおむねみなさんマスクをしている。じゃらじゃらと鈴を振る巫女さまも。
 神楽の方は、なんとかさま(マイクとスピーカーを通したくぐもった声ではチロルと聞こえる)が鬼退治に出かける舞を終え、いよいお鬼が出てくるのかな、とわくわくして待っていたのだが、「鬼退治に出かけました」でその演目は終了。
 途中、狐の面を付けた踊りを見ている幼稚園生くらいの子供が、父親に「なんにもしないよね?」と恐る恐る確認している声が聞こえてきてかわいらしい。

 数年前に藤沢にダウニィというカフェがあったころは、散歩の途中立ち寄りポイントというか中継点というか、そういう位置づけで、それを交えて藤沢あたりをうろうろしていたが、閉店してしまってから結果として藤沢駅回りをうろつく回数は激減した。
 鎌倉と言えば、食事ならば由比ヶ浜のラ・ジュルネで、珈琲なら長谷駅近くの3番地というのが定番で、そういう店を頭の中でつないでは散歩コースがなんとなく決まっていたところがあるのだが、ジュルネは18年の歴史に近く幕を閉じるそうで、3番地は昨年で閉店したという知らせを先日某さんから聞いた。
 いやいや、まだ公文堂書店とか、鎌倉農協即売所とか、江ノ電の駅に引っ付くように建っているカフェ・ロンディーノとか、散歩の中継点たるべき場所はあるものの。。。

 夜、イタリア食堂Gnam Gnamで外食。美味しい。




Gnam Gnam
世界で一番おいしい・・・と食べ終わったときには思える、かもしれない。
本ブログはグルメ系ではないし、その詳細や食事の写真は載せませんが、それにしてもそうなのです。