川内倫子展と横浜


 朝、6時起床。シャワー。テレビのニュース。読みかけのホンマタカシ「たのしい写真」を少し読み進む。ロバート・フランクとの会話のあたり。8時ころに家を出て、恵比寿へ。9時半過ぎに恵比寿着。都写美は10時オープンなので、駅の回りを適当にめぐって時間をつぶす。10時の開館と同時に入る。二階の川内展は一番乗り。第一室のイルミナンスのパネル展示を後回しにして、最初に同作に含まれるらしい45分のビデオを鑑賞。ナレーションも音楽もなく、数秒から長くても10秒くらいだろうか、カメラ位置はほとんどが固定された(パンやチルトや、ズームやらがきわめて少ない)画面の中で動いているものがある、あたりまえに見慣れている場面。蟻が動いていたり、花火の煙が流れていたり、木漏れ日が揺れていたり、赤ん坊が歩いていたり、雨が降っていたり、稲妻が光っていたり、洗濯物が風に揺れていたり、凍った魚が割られていたり、高速道路を走っていたり、水族館で魚が泳いでいたり、次々と見たことのある日々の営みのなかにあるあたりまえの物事が行われている様子が提示される。けれどその一見無作為のようであって、だけどある基準によって、それは単に作家がなんとなく気になるというだけの基準かもしれないけれど、選ばれて積み重ねられたことによって、私が感じたことと言えば、人工物や人の営みも広い意味ですべて自然の出来事である、というようなことだった。すなわち、実に川内的なビデオなのだった。45分全部をじっくりと見たが、ほかのお客さんもみな真剣で、途中で出ていく人があまりいないようだった。
 こういう、万物の源みたいな感覚での光への向き合い方は、ほかの写真家にもその傾向がある(すなわちある流行?)気もするが、川内倫子には隠し持った毒の強さを感じるのだった。強いですね。強靭な意志が反映されている。
 思っていたよりずっと見応えのある写真展だった。

 その後、横浜へ戻り、家族の某と合流。雑誌に載っていた伊勢佐木町ベトナム料理屋で昼食。それから伊勢佐木町馬車道をぶらつく。途中、別行動にして、またぞろNDフィルターを使ったスローシャッター写真を撮りまわる。赤レンガでは車のショーをやっていて、私は車は興味がないけれど、もし車が好きな人が一緒にいていろいろと解説をしてくれたとしたら、それは楽しいのだろうなと思う。
 なんだかのんびりと時間を過ごしている人が多かったですね。季節と天候と時間の結果ですね。写真など撮らずに、音楽でも聞きながらぼんやりと座っていた方がよかったのではないか。最近、写真を撮ったあとになって写真なんか撮ってない方がいいんじゃないか?と思うことがときどきある。



 伊勢佐木町にある古本とかフィギュアとかの店で、サンダーバードネスカフェのおまけを購入。5ケ350円、レアなし。

 小学生のときにサンダーバードが初めて放送されたときには第一回目から夢中になって見たものだった。