太陽が


 太陽が熟れていますね。落ちる寸前の線香花火の球のように、ジジジと揺れています。
 ロンドンオリンピックのサッカーが、開会式に先駆けて、女子も男子も始まったので、女子(日本対カナダ)も男子(日本対スペイン)もテレビ観戦をしました。寝不足にならないように、試合の前に2〜3時間寝て、試合をTVで見て、それからまた3〜4時間寝る、というのが水曜夜から木曜朝までと、木曜夜から金曜朝までの過ごし方でした。それでも思いのほか昼間に眠くならなかったな。
 1994年のアトランタで「マイアミの奇跡」とか言われた、日本がブラジルに勝った試合みたいに、昨日の日本がスペインに勝った試合は「グラスゴーの奇跡」とか早速言われているけれど、試合内容は「マイアミ」の方は圧倒的に支配されたのにアルマジロのように丸まって丸まってなんとか失点を防いだという感じだったからまさに勝ったのは「奇跡」って感じだったけど(でも確率論てきには何十か何百に一回は発生する確率の勝利がそのときに重なったということでホントは奇跡なんかじゃない、とかでしょうか?)、グラスゴーの方は互角だったじゃない。奇跡じゃない勝利だったと思います。
 オリンピックが始まるといつも考えてしまうのですが、なんで自分でない他人が出している結果にこんなに一喜一憂したり怒ったり不機嫌になったり、幸せになったり嬉しくなったり、するのだろうか?そういうことから脱しないといけないのではないか?そんな「他人にこちらの感情を託す」ようなことって他人任せの無責任で自分の気持ちを委ねてしまっていて、感心しないね。なんてことを思うことがよくありました。感心しないとか言いながら、そうなってしまうんです。
 でも、その理由をちゃんと解決できたわけではないけれど、それでいいじゃん、と思っています。今回は。そう思うことって、家族を思いやる、仲間を思いやる、からだんだん輪を広げて行った、当たり前の人間の感情なのではないのかな。すなわち種の繁栄を目指すのが生物の目的であるなら、その目的を達成するために備わっている「愛情」の表出なんでしょう。スポーツ好きの人というのは。ちがうかな?