予報外れ、晴れる


 朝六時前に、すでに家族が起きていたから「さては」と思ったら案の定徹夜してまだ起きているようだった。妻の友人からいただいた自家製のオレンジマーマレードをパンに塗って食べる。ここのところこのブログに載せているような写真、というのは私がいままで個展などで展示してきたシリーズの本線なのだが、そういう写真をまたちょっとまとめたくなってパソコンの前に座っていることが多い。数年前に比べると目や肩や首の疲れがすぐに発生するから、根を詰めて一気に作業するということが出来ないのだった。

 雨が降ると思っていたが薄曇りから晴れになってくる。茅ヶ崎市開高健記念館では、開高さんと作家たちとの交流、ということにフォーカスをあてた企画展をやっているらしいので、先々週数年振りにフレームをウェスで拭いてきれいにしたりダイソーで買ってきた機械油をあちこちに注油したりした自転車に乗って出かけてみる。井伏鱒二開高健にあてた、福田名人という方の鮎釣りの秘伝を開陳した巻物風書簡は、この企画展だけでなくいままでも何回も展示されているが、でも見るたびに「いいなあ」と感心する。井伏の字の飄々とした感じや、誤字に押された落款印や、巻物の紙の質や色、最後に井伏から開高にあてた海外での釣り経験に基づく秘伝問い合わせの一行など。なんというか洒落たお付き合いの一旦が見て取れる。

 それから自転車で海沿いのサイクリング道路を海水浴場のあたりまで走って帰ってきました。海の家を建てる準備が始まっていた。何枚か写真を撮ったけれど、たいした成果なし。

 日曜美術館夏目漱石が小説のなかで書いている絵のことを特集している。そのあとの展覧会紹介のコーナーで中村好文展「小屋においでよ!」が紹介され、行ってみたくなる。こんどの土曜日あたりに行ってみようかな。
http://www.toto.co.jp/gallerma/ex130417/

 写真は数年前にフイルムカメラで東北線の窓から撮った、晩秋の畑に集まっている烏です。その写真をベースにいろいろやってます。