本日最終日19時まで開催 THE TOKYO ART BOOK FAIR 2013


 ニセアカシア発行所ブースは二階のi02です。

 同じiの部屋には我々のような写真集で出してきているブースは少なく、それぞれに思考や嗜好や指向や試行の結果のいろいろなものが並べられている。ブースに寄ったら、出展作家に話を聞くと、いろいろなことが面白く聞けて、これが本フェアのだいご味だと思う。本日はわたくし岬はブースにはいませんが、他のメンバーが必ず誰かはニセアカシアのブースにいるので、ぜひともあれこれ聞いてください。
 ニセアカシア発行所で一番聞かれるのは「ニセアカシア」という名前の由来で、これに正しく答えられる回答者は間違いなく林氏なのですが、林氏がいないときにはそれぞれが共通認識が乏しいままに答えてしまう。
 欲しいけどどうしようかな・・・と思ったものは、当然財布との相談もあるでしょうが、基本的行動パターンとしてはさっさと買った方が良いでしょう。理由は二つ。第一には作品の制作数が少ないので売り切れてしまうものがある、ということ。同じ部屋のi16ブースの「もくろみ」というブースでは、美大生なのかな女子二人組で出店していて、そこで見せていただいたzineには、冷蔵庫のような大きなものから鉛筆削りのような小さなものまで、それぞれのモノの表面全体に鉛筆(?だったかな)でまるでスケッチを描いたように塗りを施して、それを物撮りした写真の写真集というものだった。これは二度のどんでん返しのようで、実物なのにスケッチのように見えたり、ミニチュアのように見えたりして面白かった。最初にその説明を聞いたとき「もうちょっとほかのブースも見たあとで、まだ気になっていたら買おうかな」と思ったわけだが、夜の7時ころに買いに行ったら売り切れていて残念だった。http://zinesmate.org/lang/en/archives/publisher/mokuromi_2013
 第二の理由は、あまりにブースが多くて、欲しいと思ったものがどの部屋のどのブースにあったものかがすっかり判らなくなるということ。ま、これは年齢的に記憶力が低下しているという問題があるかもしれない。
 それでもいくつか購入。普段、書店で買えないものに出会えるのが楽しい。
 例えばクサナギシンペイ氏の「清澄界隈」の制作中の日々(?)を撮った日常写真や絵の進行を写した写真を交えたzine「遠圀/近景」(100部限定)を見つけたときには、京都でこの春に行われていた展示や「清澄界隈」の本も読んでいたので、嬉しかった。ご本人から直接購入。