バッグを洗った土曜


 写真は昨晩、鎌倉駅で撮ったものだが、私のコンデジは夜景を撮るとときどきピントが合わない。街灯やネオンがあると合わなくなる。合わない写真は撮ったときの完成予想写真から外れるから、たいていは一人で悪態をついて「クソッ!」という気分になる。しかし一日置いて改めて眺めると、これはこれで悪くないと思ったりする。こんなことは数日前のこのブログにも書いたし、いつも思っていることだ。
 今朝は5時前に目が覚める。昨晩、鎌倉の海で海水がしみ込んでしまったビジネスバッグを6時ころに風呂場に持ち出したバケツにお湯を入れ、液体洗剤を使って漬け置き。20分ほどつけてから、バケツの中で何度もバッグをぎゅっぎゅっと押して洗う。数回のすすぎをしてからベランダに干した。(真夏の晴れの日だから夕方までにすっかり乾いた)乾いたあとにバッグの底に鼻をくっつけてにおいをかぐと、まだ海のにおいが少し残っていて生臭い。まあいいや。そのうち消えるだろう。
 全約500ページ中半分の250ページまで読んだまま、三週間ばかり放っておいたウェルベック著「ある島の可能性」を数日前から読み進んでいる。もうじき読み終わる。年齢を重ねた男が人生の後半で感じていく寂寥感や孤独感のところを読むのが厳しいのだった。
 それでも真夏は明るい。バッグを干したベランダが日陰になっていた午前中にカラスが二度、ベランダの手すりに飛んできたから、窓を開けて追い払う。ミンミンゼミが鳴く。アブラゼミも鳴く。海からの風が吹き始める。徐々に気温が上がっていく。
 早く起きたから午前9時以降、なんどかうたた寝をする。