すぐに暗くなる


それはもちろん、どんどん日が暮れる時刻が早くなるわけだが、わかっていても、その早さに驚く。ときどき乗る電車がU駅を発車するのは五時半、もう暗いことが頭では理解できていても、えっもうこんなに暗いのか、と驚く。
まぁ、なんでもそうなのかもしれないな。なんでもそうだから、なんにでもハウツーを教える人が出てくる。彼等の言い分は、驚く前に準備しろってことで、準備してるつもりでも驚くわけだから、堂々巡りだ。堂々巡りしていることを隠して、したり顔をしていればハウツーはいつまでも継続出来そうだ。
街灯の下で、バットを素振りしている、遠くてはっきり見極められないが、多分女子中学生が見える。ソフトボール部なのかな。バットを構えたり、振っている、そういう瞬間ならばより「写真的」な場面かもしれないが、そう都合のよい写真は写らなかった。

ディランが応じない。賞を出す側に(知らず知らずに)、応じないなんてあり得ないこと、と言う傲慢が、即ち権威が、出来ていないか?試験されているような感じに、期せずしてなっていく。傍観者には面白い。むかし、吉田拓郎の歌った曲で、岡本おさみの、
♪勲章を与えてくれるなら、女王陛下からもらってしまおう、女王陛下はいい女だから、付き合ってみたいと思う。(中略)そのかわり捨てるのも勝手さ、もらうも捨てるも勝手さ♪
と言う歌詞を思い出した。
途中まで読みかけたままの岩波文庫の本を読み直そうかな。ディランて、自覚的戦略家なのか無自覚的だからこそロックなのか、いわゆる「嫌われもの」の側面が多い、体制的なところから見ると、やや胡散臭いところもありそうだ。
前述の歌詞はビートルズのことだけど、当の吉田拓郎がディランに感化されて歌手になったと言うところも面白かったりして。
それで久々にブロンド・オン・ブロンドやらベースメント・テープスやら聴いています。

ブロンド・オン・ブロンド

ブロンド・オン・ブロンド