雨あがる頃


 私の自室には北側に向いた窓がある。昨夕から深夜まで、激しい雨風が吹き付けていた。今朝、目が覚めた七時頃、もう雨風はほぼおさまっている。天気予報を検索すると、このまま午前は曇り、昼頃から晴れとなっている。窓から外を見た。丹沢山地の一番南側でこちらから山容がきれいに見える大山(おおやま)が空気が澄んでいるせいかくっきりと見える。富士山は山頂こそ雲の中だが中腹には日が当たっているらしく雪が輝いている。それでも茅ヶ崎の上空は雲に覆われている。雲と雲間の青空が作る風景がきれいに見渡せるのではないか?このまま雲が切れていき、富士山が輝きながら山頂を見せるのではないか?と思い自家用車を運転して、相模湾を見渡せる湘南平の展望台まで行ってみた。しかし天気予報に反して、雲はむしろ垂れこめる量を増やし、晴れる筈の正午のころは通り雨になった。いや、もっと地域を絞って雨雲レーダーをチェックしていれば、すべてお見通しの天気だったのかもしれない。しかし、全てお見通しのためにかけるスマホやパソコンに向かう時間と労力(ってほどのことでもない訳だが)を考えると、むしろこの程度の「見通せないこと」があっても構わない。むしろ、そのズレからなにか面白いことが出てくるかもしれない。なんて主張すること自体が時代遅れってことなのだろうけれど。
午後1時過ぎからはたしかに青空が広がったが。そんな湘南平から撮った写真です。
 読書中の「シェル・コレクター」が素晴らく面白い。午後には十年位前のミュージカル映画アクロス・ザ・ユニバース」を見る。ついつい検索してしまうのはJリーグ湘南ベルマーレ移籍情報で、昨日と今日、またたくさんの発表があった。新加入の左利きのブラジル助っ人に期待してしまう。昨日、大磯駅前の店で買ったみかんのアンパンを食べる。サッカーの高校選手権決勝の後半を見る。最近CDになった1978年のレッド・ミッチェルとロン・カーターのライブを聴く。これは1980年頃にアーティストハウスから出たLPの「レッド・ミッチェル&ロン・カーター ライヴ at スィート・ベイジル」とは別の日のライブを収めたものだそうだ。
 こう書くと充実した休日のように見えるが、どこかで「やることがないので仕方なくこうして暇をつぶしている」感じが否めないのです。