春の歌


 都内へ向かう電車のなかから外の景色をずっと見ている。今日は晴れと曇りのその中間のような天気で、街の影は薄いが、街は白く明るい。そのフラットな明るい感じがいかにも春だなあと思わせる。スピッツなんてろくに聴いたことがないのに、むかしヒットしたから覚えているのだろうか、春の歌のサビのメロディーだけがぐるぐると頭の中を回っている。