銀杏


 本好きの仲間計4名で下北沢本屋ツアーと称して、でも書店に入ってしまうと、仲間との会話など生まれずにそれぞれ自分の世界の中で本との対峙(なんてカッコよく言わない言わない・・・本を探す、ですね)に入るから、これって文科系だよな。体育会系の集まりは例えば団体競技なんてことになると濃密なコンタクトが発生するんだよな、きっと。ほとんど体育会系にかかわってないからはっきり言えないけれど。写真展を見る、とか、スナップ散歩をする、とか、それぞれの見ているとき撮っているときって結局は一人のことが多い。もちろん作品の前でちょっと小声でなにか言うこともなくはないし、誰かが撮ったところを真似することもあるけれど。あの、美術館で仲間通しがひそひそ声で、でもちょっとじゃなくて延々と話しているのは、もちろんひそひそ声だからその会話の中身のイチイチは聞こえてこないことが多いけれども、それでもひどく耳について鑑賞の邪魔になるんだよな。
 なんて話が脱線しましたが、今私は読まれるのを待っている本が作っている本のタワーを構成している本の数は20以上って感じだから、よほどのことがない限り買わないぞ!と頑張って、結局ほとんど買わなかった。それでも書店の細い通路に収まって、目の前の書棚を見ているのは楽しいものです。
 でもって仲間計4名とはどうするかと言えば、本屋を二軒見てからKATE珈琲に行き、また二軒見てから居酒屋魚真に行く。ここでしゃべっているのは本のことに限らずいろいろだから結局はおしゃべり会のようなものでしてそれで良しなのですね。魚真のあとも最後に残った2名はブックカフェRBLへ。そこも事実上私語禁止みたいな感じで、小一時間座り心地の良いソファーで読書。贅沢な時間。
 でもって写真は銀杏です。見ればわかります。