北へ


 地震とその後に継続している原発の懸念状況、あるいは被災者の救出活動や捜索、すなわちまだ災害の真っ只中の状況が続いている。そういうときにブログを書くということは難しい。
 13日の日曜日茅ヶ崎市から北へ、宇都宮市まで電車で移動した。湘南新宿ラインはダイヤ通りに運行。しかも空いている。車中、大船駅で買った弁当を食べる。それから快晴の、早春の、暖かな車窓風景を眺めて行く。
 しかし、携帯電話の画面に現れるYAHOOのニュースは、なんどアクセスをしなおしても切羽詰った、緊迫した、余談を許さない、そういう話題ばかりだった。自分自身には幸いにして、近しい誰かが被災したといったような、リアルな悲しみが襲っているわけではなく、でも、オブラートに包んだ先に、深い深いなにかが隠れていることを判ってしまっている。深く暗く漠然とした寂寥と悲しみ。
こういう気分は、打ちひしがれて茫然自失ということなのか。