今年は私が同人で参加しているニセアカシア発行所がエントリーしたものの審査に落ちたためにTOKYO ARTBOOK FAIR 2019@現代美術館に出店者としては参加できなかった。第二回からずっと参加してきたので、ちょっと悔しいですね。リニューアルされた現代美術館が会場だった。上の写真はUSAのコーナーで、zineが始まったころの?伝説の?作品がガラスケースに入れられてたくさん展示してあった。が、そもそもzineが大きな美術館のガラスケースに入れられて展示されるのって、作者も作品も、作品に気持ちがあればのことだが、ちょいと恥ずかしい、ふさわしくない、って感じがするのではないのかな。テレビを拒否していたフォークシンガーたちが恥ずかしそうにテレビに「初出演」していた70年代初頭の日本のフォークシーンのように。こういうことが出来るのも書籍だからですかね。新宿のゴールデン街や思い出横丁をあのままあの場所で時代の名残の街角として保存文化財として保護しようなんて発想はないのか?とか飛び火してそんなことを考えたが、いや、消えゆくものは消えることを止めてはいけなくて、消えるからこそのものだし、消えることが価値なのかね。ガラスケースの角の部分が作る蛍光灯の反射をどこに置くか意識的に撮った写真です。時代が変わるってことはあとから評価が追いつくってことでもあるのか。
ここのところこのブログに載せる写真が人の顔の印刷物や写真の複写的なものが多くなっていますね。と自分でいま気が付いた。