ふつか続きの由比ガ浜


 家族のTが学校の友人たちとメタセコイヤと称する写真部のようなチームを作って写真趣味を始めていて、そんなこともあって、今日はTと二人で昨日に引き続き鎌倉へ散歩に出る。藤沢から江ノ電に乗り由比ガ浜へ。まずは腹ごしらえにラ・ジュルネへ。豆腐とトマト炒め、鎌倉ナムル丼。Tが南米へ留学していた友人に聞いてその名を知っていたカイピリーニャを飲みたいというので私も同じものを飲んでみる。すりこ木が一緒に出てきて、それでミントとライムをつぶすのだとおっしゃる。最後、ギュッギュッと押し潰すと、ライムの香りが立ち上り、さわやか。以前、ライムのかけらが付いている何かのカクテル、ジンライムだったかを、夏の終わりに飲んだときに店を出た後も指先にライムの香りが残っていて、それが夏の終わりにふさわしい、などと気障っちいことを思ったものだが、今日は今日で、冬の射光線が作る陽だまりにふさわしいと思ったりしているのだから我ながら笑ってしまう。
 一杯でほろ酔い、顔が赤くなる。Tも私同様の「弱さ」なので赤くなっている。
 最後にバナナケーキを食べる。Tが絶賛。今年は春くらいから三ヶ月に二回くらいのペースでしょうか、ジュルネによく行きました。料理のボリュームも味も、お客さんの作る空間のフレンドリーな感じも、ayaさんの丁寧な対応も、とても居心地の良い店。来年もよろしくお願いします。ニコニコと美味しく食べますよ。

 それから昨日と全く同じコースで鎌倉駅あたりまで歩き、昨日より時間が早かったので更に鎌倉農協連即売所の色とりどりの野菜を見て回る。そのすぐ近くのパン屋さんPARADISE ALLEY BREAD & CO.、ときどき買うのだが、今日はすいません何も買わずに写真だけ撮ってしまいました(上の写真)。よく見るとこのパン、ピースマーク。年の瀬にあるいは来春への願いとしてピース!と言うのも大事かもしれないね。

 更に、八幡宮近くのカフェ「Life」で珈琲を。ブルーフレームストーブの青い火。本を読む美しい女性がときどき立てる小さな笑い声。手にした雑誌に掲載されていた暖かそうなスープの写真。
 外に出ると寒くて、コートの襟を立てる。

 夜、近所のEさんのお宅でご近所忘年会。アナログレコードラックにある細野晴臣hosono houseを見つけてかけてもらう。スクラッチノイズがこのLPがさんざん回ったことを物語る。終わりの季節、がいいですね。今年はお世話になりました。