昼間のスローシャッター


 今度は、NDフィルターを二枚重ねで装着して、ISO感度は目一杯下げ、絞りは(本当は11かせいぜい16で止めたいのだが)22まで絞って、三脚も使って、昼間からスローシャッターを切って写真を撮ってみた。本当はこのやり方で撮ってみようと思い立った(写真がこういう風に出来るだろうと妄想した)場所があるのだが、まずは練習ということで茅ヶ崎海岸を撮って歩く。今日はもう初夏のようで、7月には海水浴場になる砂浜では、いろんなイベントが開催されている。あちらにひとかたまり、こちらにひとかたまりと人が集まっている。それぞれ、路上ならぬ砂浜ライブをやっていたり、フラダンス教室みたいなのだったり、あるいは津波からの逃げ方講習会だったり。砂浜ライブのとあるグループはおじさんおばさんのフォークソンググループで、岬めぐりを歌っている。まわりにもおじさんおばさんが集まって、手拍子をしている。間奏ではリコーダーが吹かれる。

 いつも、カメラまかせのオートで、街でも田園地帯でも砂浜でもどこでも、ただひたすらスナップを続けているのに、なんでここのところ急に、明るいレンズで被写界深度の浅い写真を撮ってみようか、とか、昼間にスローシャッターを切ってみようか、とか、そういう「わざ(技)」みたいなことに溺れているのか、自分でもよくわからない。写真を撮り続けることに疲弊があるのかも。

 自転車で海沿いのサイクリングコースを走っていたら、懸案のブレーキパッドがブレーキをかけてないのに車輪の枠に摺ってしまう現象(懸案というのは前も同じ症状になりサイクルボーイ(店名)のTさんに調整してもらったのだが、また再発すると言われている現象)が起きる。そこで、撮影を切り上げて、11時半過ぎにサイクル・ボーイに行ってみたが、予想通りまだ店は開いていない。
 そこで、すぐ隣の「麺とごはん酒とジャズ2.7」で昼食。Tさんから「美味しいよ」と教えてもらっていたが、ずっといく機会がなく今日初めて入る。イチオシは多分、らーめん系なんだと思われるが、情けないことに私の腹はときどきラーメンを食べると壊れる質であり、そこで刻んだチャーシューや煮卵も載っている野菜たっぷりのナムル丼(という名前だったかな?)というのを食べた。うん、美味しい。
 この店にはジャズが流れている。ジャズを流すことに相当の意気込みを感じる。かかっているCDのジャケをちゃんと見せている。料理をしているマスターはONE FOR ALLのTシャツを着ていたりもする。また来てみようと思った。

 帰ってきたら日焼けしたらしく顔がなんとなくひりひりしている。




結構な量、センサーゴミが写ってしまっている。

情事の終わり

情事の終わり