米原の雪 京都の矢


 2月3日、休暇取得。ひかりは西へ。小田原7:05だか発のひかりで京都へ。途中、岐阜羽島から米原あたり、ずっと雪で、京都着は30分遅れる。着いた京都は快晴。ちょうど節分祭りの日だった。平安神宮と八坂神社で節分祭を見物する。
 明日はphoto&cafeのmocomococafe展示の搬入日。すでに始まっている会場を二か所回る。cafe bar tearsでは中澤さんのモノクロの猫の写真の展示。店内にあるいろんな雑貨や飾り物のあいまあいまにこちらをにらむような猫の写真が置かれている。店内入ってすぐ右手の「見返り化け猫」みたいな写真が、摩訶不思議な感じが出ている。写真の猫が生きていて、店内のごちゃごちゃとしたがらくた(ではないのだが・・・)の中に生きているよう。
 カフェコチでは、大石さんの展示。コチの二階は居心地がよい。写真は・・・どこ?店員さんに聞いてみると、店内にある本のページのあいまとか、カーテンに印刷されているとか、ぱらぱら漫画風の写真冊子が何気なく置かれているとか、店の中に写真をこっそり隠してあるような展示。本にはさんであるという写真は見つけられない。でも、それでも見られなかった日食みたいで、その見なかった写真を想像することがこの場所ゆえに楽しかったりするのです。店員さん、帰り際に「わかりにくくってすいません」と謝る。いえいえ、わかりにくさに捕まって、見なかった写真が面白かった、という気分で満足でした。
 カフェの「雰囲気」(って、この単語、あいまいであんまり好きじゃないのだけれど、でもほかの単語が浮かばない)に写真をどう溶け込ませるかを考えたとき、どちらの店も、その「溶け込ませ」の狙いが面白くて感心してしまった。