春は遠い?


 朝、京浜東北線の通勤電車に乗っているときドアのうえに設置してあるモニターを見てしまう。そこにはニュースや天気予報やコマーシャルが流れている。いろんな製品や飲食店の宣伝なんかには、タレントのきれいな御嬢さんが出てくるから、そのモニターをぼんやりと見上げながら、いつしか顔がほころんでぼけっとした顔がにたーっと笑ったりしそうになるから、意識してしかめっ面を維持する必要がある。そんなCMに資格を取るための教材の会社(?)のものがあって、AKBの横山嬢が出てくる。そのCMを毎日見ていたせいか、夜、暇に任せてパソコンの前に座っているときに、ふと思い出して「ゆーきゃん」なんて検索してしまったりするのだ。おじさん的な行動であります。おじさんがAKBを覚えていく一つの実例であります。京都の方だそうで。

 特別寒い冬です。早く春にならないかなあ。毎年、四季を順にめぐって、もう五十回以上も四季を過ごしてきたというのに!、真冬には真冬だけがリアルに実感できて、こうして春に撮った写真を見ても、春の風や春の香りや春の温度や春の時間が一日の中でどう変化しながら過ぎるか、そういう五感×時間変化の中で感じる春というものがリアルには思い出せない。だからよけいに、今以外の季節が素敵に思えてしまったり。隣の芝生が青く見えるのはななめから見るからというちゃんとした理由もありそうだけど、ほかの季節が素敵に見えるのは人間の記憶力の限界がもたらす憧れか。でも、もっと今のこの寒い冬を好きになるべきなのかな。。。