右手の中指の先っちょ、1mmくらいの黒い棘があることに気が付いた。深く潜行していて「掘り出す」ように取り出すのに時間が掛かる。今日も猛暑日だった。
 レーナ・クルーン著「スフィンクスか、ロボットか」を読み終える。学生の頃に読んで、そのあと読み返したことがないから具体的な物語は何一つ覚えていないレイ・ブラッドベリ著「たんぽぽのお酒」という本の、その本を読んだときに自分が感じていた「感情の種類」が、この「スフィンクスか、ロボットか」と似ていると思う。こういう「感情の種類」をもたらしてくれる小説が唯一無二に「たんぽぽのお酒」だけではなくて、またこういうこの種の素敵な小説に出会えた。嬉しいことだ。
 写真は宇都宮線を北から南へ移動中の車窓から。午後5時前後。もう日暮れの時間は早くなっているのです。


スフィンクスか、ロボットか (はじめて出逢う世界のおはなし)

スフィンクスか、ロボットか (はじめて出逢う世界のおはなし)

たんぽぽのお酒 (ベスト版文学のおくりもの)

たんぽぽのお酒 (ベスト版文学のおくりもの)