自転車に乗って

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 先週整備した自転車に乗って、茅ヶ崎から気の向くままに住宅街の路地を右に左に折れ、影を見ながら進んでいる方位を推測し、辻堂駅まで行ってみる。駐輪場に停めて、辻堂駅近くの海鮮料理の店で海鮮丼を食べて、線路沿いの桜の広場で桜を見上げる。もうすぐなくなる車両らしい、白に緑の柄を入れた塗装の踊り子号車両が、桜の向こうを伊豆に向かって走って行く。

 住宅街の中には、どうやら誰も住まなくなった家がある。門から玄関に続く道は雑草が生え放題になっている。でも庭の立派な桜の木は、すばらしく美しく花をつけているのだった。天空の城ラピュタの誰もいなくなったラピュタでひたすらアルゴリズム通りルーチンワークを続けているロボットが出てきたのを思い出す。それでもロボットに同情のような感覚を覚えるのだったな。意思があるわけでもないのに。桜はどうだろう。植物は愛でながら水やりをするとすくすく成長すると聞いたことがある。桜はなにを思うのかね?

 昼過ぎ、モス野菜バーガーを食べる。トマトの果汁(果ではないか・・・)と肉汁が口のなかで混ざるのがいいんだな、モスは。などと今さらながらに考える。

 明るい春の日。なぜだかウィリアム・エグルストンの写真が頭に浮かび、そんなのをイメージしながら写真を撮っていた。

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