矢印が示す左側に何があるというのか？とくにこれを指しているってことかという具体的な差している「もの」や「こと」がわからないのだった。
小学生高学年の頃に、小学校の学区内にある道や壁に白墨で数字やアルファベットが書かれているのを見つけると、これはなにかの暗号なのではないだろうか、と思い、それを読み解こうとしたものだったが、少年少女向け冒険小説のようになにか秘密の策謀が進んでいることをそこで知ってしまうというようなことはもちろんなく、それはたいていは、工事現場でちょっとだけ必要とするメモ書きだったに違いない。というか、そこに秘密の策謀が隠されて「いない」ことなど当然もう知っていて、それなのに、仲間と集まって、なんとなく楽しく遊ぶために、予定調和のようになんでもないそれを「何かの謎だ！」と決めつけては、遊んだりしていたのだろうな。
住宅地を歩いていると、椿の真っ赤やピンクやいろいろな種類の花を見かける季節。もう梅はほぼほぼ散ってしまった。足元の歩道の、アスファルトの割れ目や片隅には、オオイヌノフグリやホトケノザや、ほかにも名前の知らない小さな花がいつのまにか咲いている。
クリスマスにトランシーバーを買ってもらった。近所の友達のなかで僕だけが最初に手に入れたと思ったら、そのクリスマスにトランシーバーを買ってもらった近所の友達がほかにも二人もいた。そして25日の朝にトランシーバーのオンしてみたら、その６台（三人掛ける二台）で混線が起きるのだった。それも小学校の高学年のことだったろうか。
近くに模型の店があって、水中モーターを買ったこともある。水中モーターはいまもあるのかな。マブチの。水中モーターではないけれどマブチ13とか15とか、あの数字の意味はなんだったんだろう？
