ポーラ美術館 / 牡蠣カレー

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朝、急に決めて、家を8:00前に出て、自家用車で箱根のポーラ美術館に行く。ロニ・ホーン展。上の写真はガラスの鋳物で周りはすりガラス状だけれど表面はまるで「鏡のようになった水面のようなガラス表面」だ。単に「鏡のようなガラス表面」ではなくて深みがある分、あいだに「水面のような」を挟むことになる。その「ガラスの水面」に窓の向こうの林や部屋の天井の電灯や、そういうものが映っているのだけれど、これは物理現象として自分が動けば映っているものも変わるわけだが、その変化が思いのほかに早い。早いというのは自分が動いた「量」に対して映っている像の動きがもっと生き生きとして大きく見えるのだった。写真作品の展示は、一般に絵や写真を見る目の高さよりはるかに高いところに横一列、白っぽい木の縁の額に入れられて並べらていて、そこには、テレビ画面、はく製の動物、海、などなど、幾つかに分類できる写真がランダムに並べられている。それ以上は分類を増やさないなかで適度のリズムを持って展示されているところが心地よいのだろう。どこかの丘の広場だろうか、芝生の。ロニ・ホーンが小さな机の前に座って、水にまつわる散文をおよそ40分、語っている動画。なにを言っているのか、その文節を聞き取れば意味がわかり理解できるが、全体としてなにを言っていたのかが曖昧な感じがしたのは私だけだろうか。

ポーラ美術館の周りの林は紅葉のピークを少し過ぎた頃か、明るい日差しが葉を落とした枝のあいだから地面にまで差し込み気持ちが良い。上空を高く白い飛行機が飛んでいる。白い飛行機はなんだか漂白された骨片のように見えている。

 

帰り道、この季節になると「季節限定」で始まる牡蠣のカレーを、だから毎年一回はこの季節に行っている、街角のレストランで食べました。年に一度かもしれないけど、もう二十年くらい行ってるんじゃないだろうか?

写真はカレールウをすくって牡蠣を二つ載せて撮ったけれど、入っていた牡蠣はぜんぶで五個でした。

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