南に向いて立っていて、上空を北から南へと飛行機が飛んで行ったから写真を撮ると、写真の画面のなかでは上から下へ飛行機が飛んでいくのが写りますね。写真としてはどうなんだろう。下に向かうというのはあまり前向きではない、落ちていくような印象があるとすれば、そうじゃない方がいいのだろうか。すなわち、北に向かって立っていて、北から南へと飛んでいく飛行機を撮れば、写真の中で飛行機は上に向かって飛んでいく。例えばそんな写真レイアウト上のセオリーというのか定番化した構図の作り方のようなハウツーがあるかもしれない。そういうのに無頓着で、立っていたら上空を飛行機が飛んでいき、飛んでいったからそのまま撮ったらこうだったんだから、これが気負いのない私が見ていた光景なんです、・・・なにが悪い!と言うのが、気持ちよい感じもするが、それはそれで実は学習を放棄しているのに対して言い訳しているだけじゃないかと思ったりもする。
そんなことはさておき、飛行機雲が白いのはともかく、凄く上空を飛んでいく飛行機をこうして超望遠画角で写真に撮ると、かならず飛行機はこの写真みたいに白く写るんだろうか?いつもそうなのか、このときだけそうなのか、それともこの飛行機が真っ白なのか?飛行機の飛んでいるはるか上空と、私が見上げている相模湾沿いの小路のあいだにある空気のなかで飛行機からの光が空気のなかの水蒸気に乱反射して、すべての波長が混じって白になる・・・・なーんてことは、いまここで適当にでっちあげた仮説にもならないこじつけ説明に過ぎないけれど・・・でもなんか理由があるのだろう。
飛行機で実際にどこかからどこかへ移動しているときよりも、その移動していく(飛んでいく)飛行機を目で追っているときの方が、旅に出たい心が刺激される・・・気がする。旅本番はもちろん楽しみたいが(でもがっかりすることもあるかもしれない)、旅の計画を練っているときもワクワクするものだ。そして真白の飛行機に乗って海を越えていく。なかなかいいじゃないか!
飛行機雲が長いと雨が近いそうです。
気付いてみると二日続いて「白い」がキーワードになっていました。