表現の理由


 写真は昨日、有楽町あたりの横断歩道にて。

 昨日、須田塾終了後に銀座のギャラリーQに寄り、藤谷美貴雄写真展「ラーメン2009」を見る。藤谷さんは須田塾メンバーの中でも異色の作風。写真の中にラーメンという字(これも多分、いろんなラーメン屋で写真で撮ったものと思われる)をコラージュしてある作品。会場にて、藤谷さんの学生時代の写真部仲間の方々がいらっしゃって、何故「ラーメン」なのか?と盛んに質問しているのだが、ご本人の答えは「自分でも理由はわかんないんだよね」というものだった。それを聞いていて、そう答えざるを得ないことがよく判る。最近よく思うのは自分の言動の理由に関して「自分でそういう言動をしているのだから、自分のことなんだから、そういう理由はちゃんと判っていないといけない」というのは全くの間違いで、どこの誰であろうと、言動の理由を考えたり述べたりするときに、実のところはそれは全部跡付けの辻褄あわせであるような気がする。ちょっと極端かな。でも言動を決めているのは過去の積み重ねの中で自然に味付けされた嗜好が表出してくるもので、そこに理由を説明することは無駄なのではないか、と思ったりしている。

 3/29日曜日。午後、横浜まで出かける。ジョイナス新星堂のジャズコーナー、一年か二年前には輸入盤の珍しいCDがずらりと並んでいたのだが、大幅縮小されていて残念。