須田一政写真塾12月例会


 須田塾12月例会に参加。Oさんの写真を見ながら、須田先生が、
「写真は自己検証のためみたいなところもある。(Oさんの写真は)ディープですよね。写真を撮ることで開放されているような感じです」
とのコメント。Oさんの写真を見なければ何のことか判らないでしょうが、なんだか心にしみるコメントでした。

 ときどき自分の写真を誰かに見てもらったときに「テーマはなんですか?」といった質問を受ける。「テーマはありません」と答える。
 本当は、何故自分がそこにカメラを向けたのか、自分の潜在的な何かによって目の前に連続して展開する光景からそこを撮ろうとしたのか、それを知るために自分の撮った写真を見返すこと、それがテーマというか写真を撮る行動の原理のようです、と答えたいのだが、そんなこと言っても伝わらないだろう。
 自己検証などとひとことで言われると、なるほどねえ、と思う。

 終了後にTIさんと新宿御苑前プレイスM。岩本雄三展。いつも須田塾で見ている岩本さんの写真に独特の色合いが大型プリントでは再現されていない。その分、岩本さんの生の視線が、街に、街を構成する雑多で混乱した愛すべき時間の刻印に、どう向いているかがストレートで伝わってきて、一層力強かった。

 更に下北沢へ移動し、亞林さんM本さんと合流。とあるプランの相談。

 だいぶ寒くなってきたな。