須田塾第四週組七月


 須田一政写真塾の七月例会に参加。
 私の写真に対して、何が写っているのか判らないが何かが写っていそうな写真、との感想を言った方がいて、嬉しい。具体的被写体が明確だと、複数の人に共通な感覚で見てもらう写真になりやすいだろう。写真が撮影者から簡単に離れて行き、結果、見る人と写真との間に何らかの関係が個別に生じるような、その関係が千差万別であるような、そういうのがいいな。
 テーマがあるのか?とも聞かれ、テーマはない、と答える。帰り道にそういう素っ気無い答えではなくって、もっとちゃんとした答えがあるのだろうか?と考えながら歩く。何かに惹かれて写真を撮る。でも何に惹かれているのかなんか判らない。意識的に何か具体的な理由を答えても、それはでっちあげのような気がする。なんで自分がそこに向けて写真を撮ったのか?それは無意識に支配されて自分で簡単に解釈できない。できないような写真を撮りたい。そしてそれをだらだらとしつこく考えるようなことをするべきだと思うのだ。
 しかし、今日もって行った写真は全体的に低調な感が否めない。T山さんが俄然好調。
 今日は風邪。午前に病院で薬をもらい、茅ヶ崎駅吉野家で牛丼並を食べ、医院で処方された三種類の薬を水でのみ、それから須田塾に行った。薬のせいでふらふらしていて元気が出ない。飲み会は欠席して早々に帰途につく。帰りの電車で、眠ったわけではないが、読んでいる本の意味が全然わからず、読んでは戻り、読んではまた戻り、結局は一時間電車に乗っていて四ページくらいしか進まない。読んでいたのは岩波文庫ボルヘス著「創造者」。
 それでも、茅ヶ崎駅に着き、少し写真を撮る(上の写真とか)。

 水曜日は日食の日だった。ずっと雨と曇りで、日食は見ることが出来なかった。

 それにしても、喉が痛いし、咳が出る・・・