好天


 GWの5連休は、五日間とも好天に恵まれた。そして、いつもの連休と同じく、連休前にやろうと思っていたことの半分も出来ずに、今日でおしまいである。部屋の片付けも、ネットプリントの発注も、読書も、ほとんどやらず仕舞いで毎日出かけては写真を撮っていたという感じである。今日も約600枚を撮影。
 年齢のせいだろう、家族の誰よりも早くに眠り誰よりも早くに起きる。今朝も6時に自然と目が覚める。7:20分にデイパックにカメラや本やiPODを放り込み、自転車に空気を入れてから自転車で出発。
 最近は広くだだっぴろい場所に、人が小さくまばらに散らばっているような写真を撮りたいと思う。それがちまたの数あるそういう傾向の写真からの影響であることは間違いないのだろうな。あの人やあの人やあの人の。
 それで連休前に候補にしていたのが、横浜大さん橋とか新宿御苑とか江ノ島稚児ケ渕とかで、その計画だけは達成したことになる。新宿御苑には昨日行ってみた。今日はまず自転車で江ノ島まで行き、エスカーを乗り継いだり歩いたりして稚児ケ渕に行った。でも時間が早すぎてまだ人出が少ない。帰りはわたし船を使った。
 上記のように連休中にやりたかった「写真を撮る」以外の計画が全て手付かずで残っている。それで、今日は早々に帰宅しようと思って家を出た。それでなんだかあせっている。ところが、あせってどうすんねん、という自戒の念が生じて来るのだった。ええやん、そんなん後回しで。でもって途中から方針変更をし、江ノ島のあと真っ直ぐに帰るのを撤回して広町の森を歩いてみることにする。昨日、六、七年前の雑誌リラックスの「スティールパン/鎌倉」特集号をめくっていた。あ、そうか、一応ちょっとだけ部屋を掃除しようとして本棚の整理を始めたらすぐにその雑誌が見付かり読んでみたのだった。
 そしたらそこに鎌倉在住の方の何人かが「オススメスポット」をポラロイド写真と一緒に短いコメントで紹介するようなページがあって、広町の森を挙げている方が複数いらっしゃった。そこで、何年ぶりかで、江ノ島からモノレールで西鎌倉まで行き、そこから歩いて広町の森に入る。新緑が美しい。鳥の声が美しい。風が気持ちよい。
 散策をして七里ガ浜住宅地出口から出る。出口の近くの公園には藤の花が満開だった。
 以降、七里ガ浜駐車場を歩き、稲村ガ崎駅から由比ガ浜駅まで江ノ電。定番のラジュルネで昼食をとり、ついでにコロナビールも飲み、顔を赤くしつつしばらく読書をする。由比ガ浜を歩いてから長谷の住宅地の中にあるかうひい屋3番地でいつもの三番地ブレンドを飲む。ドリップした濃い珈琲が美味しい。本棚から港千尋著「文字の母たち」を取ってきて写真を眺め、解説文章を読んだ。
 長谷から江ノ電江ノ島に戻り、自転車で帰宅したのは17時半過ぎでありました。

 以下、今日は写真をたくさん載せます。草野球の練習は茅ヶ崎の海岸、サーフィンは鵠沼。緑の写真は広町です。新緑のメタセコイアや大榎。石にはえた苔は日が当ると本当にビロードのようにきれい。午前中は霧がかかったように霞んでいて、風も少なく波も穏やかだったが、午後は風が出て、白波が立っていた。

 鵠沼の「余白や」に立ち寄れなかったことが心残り。マスター殿、すいません。