いよいよ個展の搬入が一週間後に迫ってきた。
＞
今朝、６：４５に目が覚める。まだ半分は眠っているような感じのまま、トイレに行き、再びベッドにもぐりこみ、リモコンを操作してテレビを付ける。一晩のあいだに原発に更なる危機、あるいは急変が訪れていないか？朝一番にはそれをチェックしなくては不安である。
そのままニュースを聞いていたら、宇都宮で居酒屋が閉店したというニュースになった。震災後に、客が減り、入っていた宴会もすべてキャンセルになり売上げが得られずやむをえずの閉店だそうである。
数日前からＡＣの広告にスマップやらトータス松本氏やら、サッカーの海外組（岡崎、長友、内田）が、団結力だとかチームなのだとか、強い国だとか、そういうメッセージを話しはじめた。あるいは、ミュージシャンたちもウェブ上で救援ソング（でいいのか？）を歌い、ダウンロード売上げが義援金になるらしい。
そういう「応援」メッセージが被災した方にとって、どう感じられるのかはわからない。もしかしたら、何も被災していない平穏な人たちにどこか平和な遠方から「頑張って！」と言われることに違和感を感じる方もいらっしゃるのではなかろうか。
というふうに、応援のあり方あるいはやり方に疑問を感じるところもあったのだが、宇都宮の居酒屋閉店のニュースを聞くと、一応は平穏にいることのできる我々は、喪に服す気持ちを持ちつつも、いつも通りの暮らしを、飲み会だって卒業式だって打ち上げだって、映画だってﾊﾟﾁﾝｺだって外食だって、なんでもいつも通りの暮らしをすること、それにより経済をまわすこと、デフレになり失業率が上がり内需が停滞し・・・といったことを少しでも阻止することをしなくてはいけないと思った・・・単純でしょうか？単純だなぁ、私も。
例えば、節電は一方でもちろん重要なことだからナイターは当分できないにしても、喪に服しつつも、それこそ「頑張って」腰を上げて、野球ファン（私は違うけど）はデイゲームに行くべきなのだろう。
ＡＣのメッセージのようなことを言うことも、有名人にとってはそういうサイクルを回すための力の一つとして彼らが「いま言うべき」仕事なのかもしれないな。
と考えて、やっと、ちょっとだけ、吹っ切れたような感じを持ちました。
＞
今日は、写真展のＤＭを都内のギャラリーに置いてもらうべくギャラリー周りをした。写真ギャラリー-東京というウェブサイトに各区別のギャラリー一覧がずらりと載っている。そこからギャラリーのＨＰにもリンクが貼られている。そこを調べて、もちろん都内中のギャラリーをめぐることなど一日で出来るわけないので、新宿あたりを中心に
神楽坂artdish森山大道「RECORD NO.18-Ｔａｉｐｅｉ-」。きれいな食堂+ギャラリー。芳名帖には沢渡朔さんの名前が。このギャラリーはアマチュアカメラマンの写真展のＤＭを置くような場所はないようだった。またまたいつもの大道節かよ〜とか思いたいが、その前にいきなりその大道節に惹かれてしまうのだった。
歩いてＪＲ飯田橋駅へ。ＪＲと地下鉄をのりついで四谷三丁目。ルーニィにはすでに私の写真展のＤＭは置かれていたが、枚数が数枚しか残っていなかったので、断りを入れてから補充させてもらう。すぐまえのギャラリー・ニエプスは閉廊していたのでＤＭを渡せなかった。歩いて、トーテンポールギャラリーへ。下平竜矢展「08 EAST」。東南アジアのどこかの山中で撮られたものかと思ったら北海道と東北で撮られた写真だそう。重い。中上健二の小説を読んだような気分。
お願いしてＤＭを置かせていただく。
続いてクロスロード・ギャラリーへ。齋藤千晶展「向日葵の咲く頃。」元須田塾の齋藤さん、ギャラリーにいらっしゃる。震災後のこの時期に写真展をやっていいものなのか？等、少し話す。写真はスペイン旅行の明るさに満ちているが、視点はどこか、旅にいながら、またその先の別のどこかを見て彷徨っている。ＤＭを何枚かお渡しする。
更に更に、プレイスＭは今日はオープンしていなかったが、階段の踊り場にあるＤＭ置き場をチェックしたら、私のＤＭは数枚しか残っていないので、補充。
近くの蒼穹舎へ。蒼穹舎にはニセアカシアを置いていただいている。二冊売れたと聞く。欲しかった小畑雄嗣写真集「二月」を購入。都写美で作品を見てから気になっていた写真集だが、白黒のスケートと雪の結晶のみで構成された都写美の展示がストイックでピンと張った冷気の二月を思わせたので写真集のカラーも含めた構成はいまのところピンと来ないところもある。
ＤＭ補充分をお渡ししてくる。
続いてサードディストリクトギャラリーへ。那須悠介写真展「鉄石相剋」。力強い。日本の、ずっと続いてきた日本らしい黒焼きのハードなスナップの典型の線上で自己主張している。
ここでもＤＭをお願いして置かせていただく。
等々・・・。それにしても今日は寒かった。
＞
