アコーディオンCDを流していた憂鬱な午後


 金曜日に一人でクレー展に行ったのだが、その数日前までは今日、7/31に某氏と一緒に行こうと思って某氏にこちらから声を掛けておいたのに、水曜日くらいになって断ってしまった。失礼なことです。
 その後、別の某氏から都内ジャズライブハウスにピアノのSF女史のジャズを聴きに行こうというお誘いをいただいた。行こうかどうしようか、と、三日ほど悩んでいてお返事も差し上げられず、結局、昨日になってお断りしてしまった。失礼なことです。
 そんな風にして、それでは今日は何をしたかったかと言うと、やっぱり写真を撮りに行きたかった。ちょうど青春18切符夏の期間でもあるので、どこか山梨県あたりまで遠出して、最近トライしているがなかなか思ったような写真が撮れない、緑の(植物の)写真でも撮りたかった。大の大人には相応しくないかもしれないが、甲府の県立美術館ではムーミン原画展もやっているので、そういうのにくっつけて、梨やブドウの畑のある町にでも行ってみたいと思っていた。
 そのために、とあるところからフルサイズのDSLRと、明るい単焦点レンズを借りておいた。
 天気予報では今日も関東甲信越はずっと雨だと言っているのも勿論知っていたが、小さいころには、ユーミンの歌のように「神様」がいて、天気予報がどんなに雨だと伝えても晴れた日があった。よく覚えている、何度もあったのだ。そこで、もしかしたらおっさんにも神様がいて晴れて欲しいという願いを叶えてくれるかもしれない、と思っていた。
 だから朝起きて、やっぱり予報どおりなのでがっかりした。天気予報が当たることは社会生活を送る上では重要だが、休日を遊ぶときにはある確率で外れた方が物語りが始まるのではないか?

 えっと、上記の文章に「神様」と「物語が始まる」という二つの川上弘美の本のタイトルが出てきたのは偶然です。

 朝早くから、今日から一泊で出かける家族2名を駅まで送る。6時半。それから、結局は甲府には行かず、まだ全然完了していない新しいPCの設定作業。古いプリンターをウィンドウズ7で動かすためのソフトをダウンロードしたり。

 実は来週木曜から二日だけバカンス休暇(普通の年次休暇より若干取りやすい、年五日ある休暇のうちに二日分)を使って、大阪や京都に行く予定があるので、そのために彼の地で面白いイベントをやっていないか?を調べる。大阪では行きたい写真展がたくさん。京都では東寺のがらくた市に行きたい、など。

 11時ころ、小降り。バスで茅ヶ崎駅に着く。青春18切符を買う。それからよく行く「熊や」で昼食。定番の「海丼」。言ってみれば「ばらちらし」みたいなものだが、刺身は種類も量も文句なし。この店には十年以上、年に三回か四回かだがずっと行っている。そして頼んだものが「ハズレ」だったことが一回もないなあ。

 店を出ても小降り。ラスカ(駅ビル)一階で晩飯に食べるものをちょこちょこっと買う。それからエメロード商店街を少し歩き、中古CD等の「リズム・ボックス」へ寄る。ここに寄ると何か買ってしまう。
 十年くらいまえにアコーディオンの音の朴訥さ(みたいなことを感じるのは間違っているのか?)に惹かれたことがあった。そのころに一度どこかに(浜離宮ホールだったかな)ライブを聞きに行ったジャズ・アコーディオン(だけではないだろう)の、リシャール・ガリアーノのCDを購入。この店は所謂「帯」に印刷された案内とは別に、スタッフの(?)推薦文が書かれた小さな紙が添えられていて、そっちに惹かれてしまう。いわく「アコーディオンによるパッションとロマンの妖しい響きが味わえる」
 下の写真はこのアルバムのジャケットに使われている女性の写真を接写したものです。ただし女性の顔の左下あたりに被っている影は接写するときに作為的に入れています。

 もう一枚、Jロックのところを見ていたら、これは一度も聞いたことがない(その音楽もそのバンド名も聞いたことがないthe band arartというバンドのK.AND HIS BIKEというアルバムも買う。これも「人生には一度でいいから皆に聞いてもらいたいアルバム、これを聞き逃してしまったら、、、なんとも勿体無い。まだ日本の音楽にも希望がある、と思わせてくれるバンドだ」とあった。ジャケットに惹かれ→上記の記載にだまされ(?)→試聴したら思っていたような音楽ではなかったのだが3曲目だかに妙に惹かれてしまい→購入。
 K.AND HIS BIKEというアルバムタイトルもなんか親近感を覚える理由あり。

 店から出ると、細かい雨がたくさん「針のように」降っていて、家まで歩いたら足が(半ズボンも)すっかり濡れてしまった。

 帰宅してからずーっとPCの前に座り、iPODデータを移動したり、ときどきくだらない動画を見物していて時間をロスしたりしていた。

 最初に下の写真をこのブログに載せることにした。そのあとに、古い写真(四年くらいまえにフイルムで撮ったものをスキャナーで読み込んだもの)を見ていたら、上の写真があって、ああ、この路地はアコーディオン的だ、などと勝手な、私的な、感想を覚え、載せました。
 名曲喫茶ライオンとか、このBYGとか、まだあるのかな?


K.AND HIS BIKE

K.AND HIS BIKE

Luz Negra

Luz Negra