台風通過


 15日は朝8:30京都発のひかり号で小田原経由で帰宅した。途中、小田原付近の大雨のため、という理由で岐阜羽島駅でしばらく停車した。30分くらいしたら動き出して、あとは順調に帰宅できた。当初の予定では夜の8時49分京都発のひかり号で帰ってくる予定でいた。行こうと思っていた知恩寺の手作り市は荒天でも行われたのだろうか?回るつもりだったいくつかの新しい古書店は次回のお楽しみにとっておこう。
 茅ヶ崎は15日の午前にものすごい大雨が降ったそうで、家の近くのバス通りも冠水してしまったらしいが、帰宅したときには水は引いていた。不穏な湿った空気と気持ち悪い暑さに覆われたまま、たまに小雨が降るものの、時間が過ぎていく。夜になっていよいよ雨が降り出した。16日の早朝から午前中は強風と大雨になった。
 テレビのニュースを見ていると京都は大変な状況になっているらしい。桂川は増水して、嵐山の渡月橋に続く商店街は浸水してしまっている。一昨日歩いていた鴨川の河原(上の写真の場所など)もいまは濁流の下になっている。
 どこかのチャンネルの気象予報士が、海水がかき混ぜられて海水温度が下がり、この台風が過ぎると少し涼しくなるかもしれない、と言っていた。

 こういう日は家に閉じこもって読書をしたい、と思っていても、なにかざわざわした気分でゆっくりと本を読んだりできないし、かといって音楽を聴くこともせず、ただ、台風のニュースを見ながら家族と、会話にならない程度にぼそぼそとニュースから受けた感想のようなものをつぶやいてい時間が過ぎていく。

 京都に着いた13日の夜に恵文社にたくさん置かれているDMをいくつかもらってくる。行こう思っていて結局台風で行けなかったレティシア書房では松田郎三写真展を15日まで開催していたようだ。私はこの春、森岡書店で父の古いネガからの写真を展示した。そういうこともあり是非見たかったのだが。

 一昨日のブログに書いたnot pillar booksのある鴨柳アパートは大正期に建てられた洋館で、もとは社員寮だったものだと聞いた。玄関に(使われていないが)守衛室があって、ロッキングチェアと小さなテーブルに置かれた花(造花かな)が目に入る。靴を脱いで上がる。廊下はきれいに掃除されている。真っ白い漆喰の壁と濃い茶色の木造の廊下が美しい。たぶん規定があるのだろう、廊下になにも置かれていない。それが美しさを産んでいるのではないかな。住んでいる人もいるし、店舗になっている部屋もある。下の写真の店は何の店かな?微細陳列室と書いてある。(帰宅して調べたらレトロな素材を使ったアクセサリー店だとわかった)