担々麺を食べる


家族の某の一大イベント。朝早くからスケジュール開始、午後3時過ぎに滞りなく終了。私に与えられた役目もまずまず問題なくこなせた。今日のホテルにチェックイン後に、二条城の桜ライトアップに行ってみようと思い立ち、地下鉄烏丸線で、京都駅から烏丸御池、乗り換えて二条城。既に夜の時間の開始から30分以上過ぎたころだが、入場待ちの列は、入口から南へ、二条城の南東の角から折れ曲がり、さらに西へと続き終わりが見えない。それを見てすぐに諦める。
あとで知ったのだけれど、プロジェクションマッピングによる大規模な演習が今年の(去年も?)目玉らしい。
二百年前の江戸名所絵図を見るような感じで、二百年後に、(世界の在り方がいまとおおむね変わらずに国家と言う考えが維持継続され、日本も日本としてあったとして)平成日本名所絵図もしくは写真集になるのか、には、桜に興ずる人々のことが取り上げられ、
『この頃より桜の木々を夜間に照明することで幻想的な見映えを演出、入場料を得て見せる行事が盛んになる。特に、光源における省エネやカラー化、プロジェクション技術の発展に伴い、プロジェクションマッピングが発展し、大衆は眩惑され熱狂した。』
とかなんとか書かれて、既に美術館まで足を運ばなくても、体内埋め込み型だか、小型眼鏡型かはわからないが、いつでもアーカイブから引っ張り出してその「平成日本名所絵図」を鑑賞してる人々は、それでも絵または写真を目の前に覗きこむように手を後に組んで少し前屈みになって、目の前にあるかのようなその映像を観て、ふーん、とか、あきれるねえ、とか、いい時代だ、とか、いろいろ思うのかななんて考えた。いや、そんな鑑賞じゃなくてタイムマシンで二百年前の平成時代に行ってきたのと同様の三次元的な臨場感満点の体験になってるのかな。
さて、早々に二条城を諦めて、烏丸御池駅の方に漠然と向かって、裏通りを気の向くままに歩いていくと、もちろん、夜のそんな通りには観光客もほとんどいない。さて、晩飯をどこかで食べなくては、と、思い始めたら、担々麺専門店?らしき煌力(ごうりき)なる店を見付けた。レモン担々麺を食べる。
まぁ、京都で檸檬と言うのは、それだけでちょっとおセンチかも。