9月3日の週はロンドンに出張をしていました。上は最初の一枚。ホテルからレストランに向かうタクシーの中から。下は最後の一枚で空港のラウンジです。どこかに行くと、最初の一枚には新鮮な視線が、私自身の物珍しい視線が、写真に写っていることが多い・・・気がする。やがてその街の在り様に慣れてくると、写真が安定してきてしまう・・・気がする。そんなにすぐに安定しなけらばいつまでも面白い写真が撮れるのかもしれない。
しかし、むかし、写真仲間のFさんは、最初の一本(彼はフイルム派だった)は視線が定まっていないから、練習みたいなもので、二本目からが本番、というようなことを言っていた・・・気がする。
きっと感じていることは同じで、どっちを良しとするかに違いがあるのだろう、という・・・気がする。
飛行機のなかで本を読むか、眠るかして過ごす。往路は久しぶりで十回目くらいのブローティガンの「アメリカの鱒釣り」を読了。復路は米沢穂信著「王とサーカス」を半分くらいまで読み進んだ。
「アメリカの鱒釣り」は、たぶん十回目くらいなわけだが(過去の九回のうち七回は二十代に集中的に読んでいた)それでもひとつひとつの超短編の詳細はあまり覚えていなかった。雰囲気や文体に浸るのが好きだったのか。
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