春が進む

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昼休み時間には会社の近くにある公園を40分ほど散歩する。ソメイヨシノはもう新緑を纏っているが、八重桜(でいいのかな?)がちょうど満開になっている。老夫婦が桜の前に立って記念写真を撮っている。

私は、ケネディ暗殺の日に父がその速報ニュースをラジオで聞いて教えてくれたことや、人類がはじめて月に降りた日に同時通訳の記憶が正しければ鳥飼さんという女性がNHKの生中継スタジオで宇宙飛行士がNASAとのやり取りを日本語に訳してくれるのを画面を見ながら聞くと同時に、その当時買ったばかりのテープレコーダーで録音したと思う。64年の東京オリンピックももちろん覚えている。そのときに世界の国の名前と場所と地図をたくさん覚えた。男子マラソンの日には学校から走って帰ったのではなかったかな。

災禍も。小学生のころには新潟の地震でアパートが将棋倒しのようになった映像を見て驚いたし、雫石や富士山や松山飛行場や東京湾の航空機事故も覚えている。どこかで大火があったかすかな記憶もある。もちろんその後に起こった数々の出来事もリアルタイムでそのニュースを聞いてきた。サリン事件も震災も。

この老夫婦はさらに20年くらい長く生きていらっしゃるのかもしれない。戦争も覚えていらっしゃるかもしれない。

いろんな時代を通過してきたけれど、喉元過ぎればなんとやらで、ましてや目に見えないウイルスが相手であり、病院で起きていることや患者に起きていることは、せいぜいニュースで知らされるくらいで現場そのものは、結局は自分とは遠いところの出来事だと思ってしまいかねない。

だから意識して頑張って想像力を巡らそうと思います。

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