絞り染めのような海

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もしかしたら6月末まで駐車場が閉鎖されているのではなかったかな?と思いながらも、自家用車で湘南平まで上がってみたら、もう駐車場は開いていて、しかも大きな駐車場も七割くらいは埋まっていたので驚いてしまった。地元は湘南ナンバーと相模ナンバーなのだが、見ると横浜ナンバーなど、ちょっとだけ離れた県内から来ている人もいるようだった。山道を汗をかきながら息を荒げて登ってきたわけではないが、眼下に広がる海が見えた瞬間には、おっ!と思う。例えば雲一つない青空の下に、広く海が広がっていて日の光が反射して太陽が見えるようなときにも、おっ!と思うだろうけれど、それよりも複雑なグラデーションが空にも海面にも出来ていて、その「予定外」な感じ?「予想外」かな?その風景への驚きが強い「おっ!」なのだった。だから前述のように、山道の木々が茂る中を上って来てこの風景が見えた瞬間は、もっと感動というのか心の動かされ方が大きいのだろうと想像して、そんなことはするわけもないのに、そんな風であったらと憧れる感じがしたのか。

種田山頭火がこの風景を見たら、どんな句を詠むのかなぁ?

「分け入っても分け入っても青い山」

の先にこの風景が一瞬に拓けたら、その気持ちを。