藤沢

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猛暑続く。久しぶりに藤沢に行ってみたら北口のペデストリアンデッキから地上に降りる階段、例えばビックカメラの前とかさいか屋デパートの前にあった階段が、エスカレーターに変わったり、たくさんあった公衆電話が撤去されたり、ずいぶん様変わりしていた。以前はよくスナップ散歩をしていたが、もしかしたら一年くらい歩いてなかったのだろうか。今日は読書をしようと思っていたので、トートバックの中に読みかけの窪美澄著「じっと手を見る」の紙の本と、ファイアー7(ダウンロードした千早茜の本などが入っている)と、そうは言っても写真を撮り歩くだろうと思い、いつものオールドレンズを装着したデジカメを入れて7:00に家を出た。茅ヶ崎駅のスタバで、あらびきソーセージ&スクランブルドエッグ・イングリッシュマフィンとナイトロコーヒー。二時間いて読書には一時間くらいは時間を割いたろうか。あとは結局スマホでニュースを見たり、メールをチェックしたり。ところでこのイングリッシュマフィンは美味しいですね。その後、藤沢に移動して、写真を撮りつつうろうろするが、枚数がぜんぜん伸びません。年齢とともにスナップの枚数も減っていくものなのかな。今までなら250~300枚くらい撮っている感覚でいるのに、チェックしてみると100枚しか撮っていない。ダイヤモンドビル(地下に藤沢ソウルフードと言われる中華古久屋の入っているビル)の一階にあった喫煙広場が無くなっている。北口の方ではむかしの特飲街の名残りのような怪しい飲食街の入り口にあった木製のアーチとその先のぼろぼろでも残っていた数軒のスナックや居酒屋の木造長屋がすっかり消えていた。そういう自分のなかで藤沢駅周りで辿っては写真を撮っていた場所が無くなっていしまいそれで枚数が伸びないのかもしれない。写真を撮って汗びしょびしょになり、今度はイタリアントマトがあったのでコーヒーゼリーを頼んで読書を進める。

なんてことを繰り返しているうちに、やっと窪美澄は読了したもののファイアー7はただ持ち歩いていただけだった。

エアコンの室外機に寄り添うように黄色いシートの赤い三輪車が置かれていました。ウィリアム・エグルストンの緑の三輪車の写真を思い出す。あの有名な三輪車の写真は少し下から俯瞰して撮られていて、夢や希望に満ちているとは言わないけれど、これからどこかへ出発しそうな感じがある。あるいは、三輪車には役目があって、それを果たしてきた三輪車の誇りのようなものが、微かにでも写っている。それに比べて・・・などとはもちろん言わないけど、暑い夏に飽きてしまって、すっかりエネルギーを奪われた感じの私は、しゃがみもせずにこの写真を撮りました。

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