冬の気配

f:id:misaki-taku:20201115202534j:plain

冬の夕暮れの空がこういう色に染まるということを、それを見て当たり前のように思い出している。見なかったら思い出せていたのだろうか。

午前、床屋へ。床屋へ行くとスタンプカードのようなカードにスタンプではなく手書きで床屋へ行った日が記入される。今日なら11/14と書かれる。曜日を確認して、前回に行ってからちょうど二か月経っていることを知る。だいたいひと月半くらいのペースで床屋へ行っているので、今回は少し間があいた。間が開いたぶん、ここ数日、髪がぼさぼさになっていて気になっていた。

アマゾンプライムで映画「コーヒーをめぐる冒険」を見た。この映画を以前にも見たような気がするが、その確証が得られないままに、最後まで見終わる。見たことがあったかどうかを明らかにしてどうなるものでもないだろうが、それがなんだか気になって映画に熱中したのだろうか。珈琲にありつけない日のついていないエピソードの積み重ねなのに、なぜかサクッと明るい感じ。あっけらかんとした感じのドイツ映画だった。

茅ケ崎駅ビル一階にある、(コロナ禍で最近はやってないけど)来客に小さな紙コップで珈琲を渡してくれるKALDIに行く。燻製の牡蠣の缶詰を買う。葡萄山椒の味噌漬けクリームチーズも買う。葡萄山椒ってなんだろうか?とスマホで検索してみる。

そのあと茅ヶ崎駅北口近く、ぽつぽつ飲食街が並んでいる路地を散歩する。何軒かある中華の食堂の一軒、今日はその店に寄ることはないが、いぜんとても寒い冬の夜、藤沢で小さなライブを聞いた帰り道などに何度か入ったことがある。なにを食べたのかなんて覚えていないが、ひとり飯が楽しかった。もちろん、ここで書いた「楽しい」は、笑ってしまうような「楽しい」ではない、すなわち、仲間となにか思い出話や新しい計画を話しながらストレスのない馬鹿笑いをするような「楽しい」ではない。なんか自分のイメージしているひとり飯の雰囲気がそのままあって、そこに属していることに酔っているような感じだろう。今日はカウンター席に若いカップルが座っているのが見えた。

その近くに新しい台湾料理店がオープンしているのを見つける。こんどルーロー飯を食べに来たいなと思う。

夜になりちらかっている部屋の中を片付けて、ベッドの下や本棚の片隅にたまってしまっていた埃を掃除機で吸う。それからオイルヒーターを出してきて、プラグをコンセントにさしていつでも使用可能な状況を作る。