昼下がりの大磯

f:id:misaki-taku:20210206213640j:plain

急ぎの仕事を片付けるべく、土曜日だけれど、朝からずっと自宅で仕事をする。昼下がり、自家用車で大磯町の港まで行き、一時間ほど写真を撮りながら散策した。帰宅してからまた仕事を続ける。夜の9時少し前にやっと予定していたところまで進んだので、そこで仕事終了する。今日は3月下旬だったか4月の気候だと言う。子供たちは縦横無尽に駆け回る。島崎藤村の墓のある地福寺の梅は、まだまだ咲いていない木と、もう満開の白梅と、もう満開の紅梅と。大きな木、濃いピンクの花が咲いているのは何だろう?河津桜だろうか。駅近くの細い路地を気の向くままに辿る。大きな土地に立派な庭を持つ屋敷が並んでいる。夜遅く、絵本作家の五味太郎さんを取材した番組を見る。

あぁそうだ、今朝起きる前に夢を見ていた。自分がいてよい場所なのに、そこをずっと行ってなくて、その場所を共有している仲間と疎遠にしていて、だからいてよくても行き難い感じ。例えばもうやめたいと思っていてずっといってない部活の部室、そこに行くときっと仲間から「おまえ、なんでずっと来なかったんだよ、ちゃんと来いよ」って言われるような憂鬱な予感。そういう感じの場所に行っている夢。それがけっして部室ではなくて、たくさんの部屋のある大きな家なのだ。下宿をしている家のようなところか。見る夢の場面は違えど、これと同じようん感覚の夢はときどき見る。焦りのような気分だった。でもその夢には続きがあって、かなり急いで私はその家のなかを通って(それでそこに行かなくてはいけなかった用事が終わった感じを持つ)外に出たのだった。そのときに手にはカメラを持っている。鉄道線路の下をくぐってから階段を上る。すると鉄道線路に長いコンテナを引っ張るディーゼル機関車がやってくる。写真を撮ろうとするが機関車はどんどん遠ざかってしまった。それでも、画面の中で小さくなった機関車を一枚写真に撮った。

緊急事態宣言は2/7に解除にはならずにもうひと月延長されている。いろいろな数字を見ると、当然の判断だろう。そりゃそうだ、と思うが。このひと月に進むだろう季節の変化のいちいちを見過ごさずにいられるだろうか?と不安になる・・・というかそれに気づいてがっかりする。いや、緊急事態宣言とは関係なく、そういうことをちゃんと見るか、見過ごすかは、自分の心構えの問題だ。緊急事態宣言の憂鬱がだんだんと溜まって、滞留して、心を腐らせる感じ。そうなると無気力になり、季節も見えなくなりそうだった。だけどこうして妙に暖かい明るい日が来ると、だいじょうぶな気もした。

ちゃんと季節が見えるようにしっかりしましょう。

こう書いて、ふと、「季節に敏感でいたい」という歌詞のある曲があったことを思い出す。調べてみたら、そうだよ、くるりの「東京」だった。若い岸田さんがこの歌詞を書いたときの真意はわからないけれど、そうだよな、季節に敏感でいたい。誰かの力を借りながらでも。

f:id:misaki-taku:20210206213658j:plain

f:id:misaki-taku:20210206213719j:plain