無題

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日曜日。晴れ。自家用車で葉山の森戸神社へ行ってみる。カメラと交換レンズ三本を入れたメッセンジャーバッグを掛けて、歩く。こんな風な休日の過ごし方はコロナ禍となり増えている。かといって、こういうことに前向きで楽しい日と、ほかにすることが浮かばなくて消去法で「仕方なく」そうしている日とがある。後者の場合も前者の場合も、私の撮る写真にはなにも変化がない気がする。

それでも、へぇこんな道があったんだ、とか、こんなところに通じているんだ、とか、こんな店が出来たんだ、とか、ふと心に波風が立つかもしれない。調べてみたら、昨年できた新しいレストランの列が、こんな浜辺の砂の道に出来ていた。

午後になり、太陽が傾き、影が長くなり、気温が下がり。だんだん夕焼け色に世の中が変わっていく。これから始まる夜は一人で過ごすには辛すぎるのではないか?夕焼けの空とそのあとの暮れゆく群青色が美しいほどに人恋しさがひとしきり募る。そういうふに人の心はそもそも作られているのではないかしら、などと思う。

くるりの方の「魔法のじゅうたん」(最近は同にタイトルのもっとずっと若いシンガーソングライターのヒット曲があるらしい。漢字の位置が違うかも)がカーステレオから流れる。知っている、が、知っているつもりだった、に変化して、わからなくなる心細さが最初に歌われる。そのあとに、例えば、僕はここで待っているからさ、とか、まだ飛び足りなかったようだった、など、いろんな言葉が耳に飛び込んでくる。歌詞の意味が分かりづらいが、実際、気持ちとはそういうものだろう。

昨日、ふきのとうの天ぷらを食べました。